◇◆◇日々のみ言葉
2018年10月2日(火)
◎聖書箇所【使徒の働き2章43節】
2:43 そして、一同の心に恐れが生じ、使徒たちによって、多くの不思議なわざとあかしの奇蹟が行なわれた。
◎ショートメッセージ
《ペテロは、この他にも多くの言葉をもって、あかしをしました。
ルカは、その内容を詳しく書き記してはおりませんが、ペテロは、イエス様こそ、真の救い主・キリストであられ、十字架にかけられ殺されはしましたが、三日目によみがえられたこと、自分たちの前に現われたこと、そして一緒に食事をしたことなどを、証したに違いありません。
そして、「この曲がった時代から救われなさい。」と言って彼らに勧めました。
そこで、シモン・ペテロの言葉を受け入れた者は、悔い改めと、主イエス様の御名によって、バプテスマを受けたのです。
その時、彼らの上にも聖霊様が降られました。何とその日、三千人ほどが弟子に加えられ、ここにエルサレム初代教会が誕生したのです。
実際には、彼らの妻と子どもたちを加えると、一万人以上の人々が一日にして、神様の陣営に加えられたことになります。
このような事態がエルサレム市内において起こっていることを、ユダヤの指導者たち、またパリサイ人や律法学者たちや祭司長と祭司たちは、黙って見過ごすようなことをするでしょうか。
「そして、一同の心に恐れが生じ、使徒たちによって、多くの不思議なわざとあかしの奇蹟が行なわれた。」
実は、この43節には異本(別訳)が存在します。
「エルサレムにおいて、使徒たちによって多くの不思議なわざとあかしの奇跡が行なわれ、大いなる恐れがすべての上にあった。」と言うものです。
私は、この異本の訳の方が文面から言いましても正しいと思っています。
なぜなら、聖霊様が降られ、聖霊様に満たされた人々に、神様への畏れが起きることは当然だからです。よって「一同」とは、救われた三千人の人々を指し示しているのではなく、エルサレム全体だと思われるのです。
ユダヤの最高議会は、イエス様をローマ帝国反逆罪で十字架にかけ、安心したのつかの間、三日目によみがえったことを、見張りをしていたローマ兵より耳にし、さらなる不安に陥ったのです。
そしてそれから五十日目、今度は「ナザレのイエス」の弟子たちによって、エルサレム市内に大騒動が起き、そして彼らによって、多くの不思議なわざとあかしの奇跡が行なわれたのですから、当然、大いなる恐れが、エルサレムのすべてのユダヤ人の上にあった、と言うことなのです。》