◇◆◇日々のみ言葉
2018年11月26日(月)
◎聖書箇所【使徒の働き5章3節~4節】
5:3 そこで、ペテロがこう言った。「アナニヤ。どうしてあなたはサタンに心を奪われ、聖霊を欺いて、地所の代金の一部を自分のために残しておいたのか。
5:4 それはもともとあなたのものであり、売ってからもあなたの自由になったのではないか。なぜこのようなことをたくらんだのか。あなたは人を欺いたのではなく、神を欺いたのだ。」
◎ショートメッセージ
《昨日から、使徒の働きの学びも、5章に入りました。
やがて使徒パウロの同労者となるバルナバは、地所を売り払い、その代金を使徒の足下に置きました。そればかりではなく、多くの信者もそのような行動に、自らを捧げていたのです。
ところが、アナニヤという者は、妻のサッピラと共にその持ち物を売り、妻も承知のうえで、その代金の一部を残しておき、ある部分を持って来て、使徒たちの足もとに置いた、と言うわけです。
すると、聖霊に満たされていた、使徒のリーダーであるシモン・ペテロが、彼に言ったのです。
「アナニヤ。どうしてあなたはサタンに心を奪われ、聖霊を欺いて、地所の代金の一部を自分のために残しておいたのか。」
ペテロは、イエス様ではありません。当たり前のことですが。
よって「人の心」を読むことは出来ません。もしそれが出来たとしたら、神様になってしまいます。
それでは、なぜペテロは、そのことを見抜いたのでしょうか。
答えは、一つです。
聖霊が彼に教えられたのです。
さて、ルカはあまり詳しくこの場面を書き記してくれていませんから、分かりにくいのですが、アナニヤがペテロの所に、代金をただ置いたとしたのなら、それだけで罪になるのでしょうか。
もちろん彼は、その代金が一部であって、全部ではないことを知っていました。そして、それがあたかも全部であるかのように見せかけることも、妻のサッピラも承知していたのです。
良いですか。
人は、口で告白して救われるのです。告白したことが問われるのです。
よって、この時、アナニヤはペテロに、
「私も地所を売りました。その代金を全部持って来ました。代金の全部を教会に献金します。」と言ったのではないでしょうか。
かつてイエス様は、このように教えられました。
『「『姦淫してはならない。』と言われたのを、あなたがたは聞いています。しかし、私はあなたがたに言います。だれでも情欲をいだいて女を見る者は、すでに心の中で姦淫を犯したのです。(マタイの福音書5:27~5:28)』と。
これは、とても厳しい教えです。もしそうだとしたら、世界中の男性は、すべて罪人になってしまいます。イエス様以外には、誰一人逃れることは出来ないでしょう。もちろん人間は、皆が罪人なのですが。
それ故、「助け主」が、「救い主」が必要なのです。それゆえ神様が、人となって来て下さったのです。
十字架にかかる為に。》