• 2018年12月9日礼拝メッセージの概要

    ◇◆◇2018年12月9日第二主日第二アドベント礼拝
    ◎本日の聖書箇所【ヨハネの福音書17章1節~2節】 (新約p.197上段右側)
    17:1 イエスはこれらのことを話してから、目を天に向けて、言われた。「父よ。時が来ました。あなたの子があなたの栄光を現わすために、子の栄光を現わして下さい。
    17:2 それは子が、あなたからいただいたすべての者に、永遠の命を与えるため、あなたは、すべての人を支配する権威を子にお与えになったからです。」

    ◎メッセージの概要【時が来ました】
    《イエス様と十一人の使徒たちは、まだヨハネ・マルコの家において、過越の食事、すなわち最後の晩餐の時をもっていました。イエス様は、愛する者たちに、出来る限りの大切な真理を伝え終えたのです。
     今日からヨハネの福音書も17章に入りますが、ここからイエス様の天の父への祈りとなり、イエス様のいつも右側にいたヨハネは、その祈りの言葉を余すこと無く書き留めています。このことに、本当に聖霊様の導きと、神様の深い摂理に驚きます。
     なぜなら、ヨハネが福音書を書き記すのは、この時から、少なくとも六十年から七十年以上も後のことだからです。
    「父よ。時が来ました。」と最初にイエス様は言われました。
     今日は、ここから主イエス様が言われた「時」について考えて見ます。まず、この家から出て「ゲッセマネ」に向かう時となったのですが、もっと深い意味が隠されています。
     ゲッセネマにおいて、イエス様は異邦人の手に渡されますが、その時イスカリオテのユダの裏切りが決定的になる時を迎えることになるのです。この時まで、イエス様は愛する者の為に取りなし、ユダの悔い改めを祈り続けていたに違いありません。
    「まだ眠って休んでいるのですか。見なさい。時が来ました。人の子は罪人たちの手に渡されるのです。立ちなさい。さあ、行くのです。見なさい。私を裏切る者が近づきました。」
     ユダは、親愛のしるしである「口づけ」によってイエス様を裏切ります。それは、真に悪魔と暗闇の力の時なのです。
     ルカの福音書によりますと、
    『十二弟子のひとりで、ユダという者が、先頭に立っていた。ユダはイエスに口づけしようとして、みもとに近づいた。だが、イエスは彼に、「ユダ。口づけで、人の子を裏切ろうとするのか。」と言われた。』と書かれています。
     この時でも、イエス様は、イスカリオテのユダに最後の機会を与えておられます。主は、最後まであきらめないお方なのです。
     また、押しかけて来た祭司長、宮の守衛長、長老たちに言われました。
    「まるで強盗にでも向かうように、剣や棒を持ってやって来たのですか。あなたがたは、私が毎日宮で一緒にいる間は、私に手出しもしなかった。しかし、今はあなたがたの時です。暗やみの力です。」
     この時まで、悪魔はイエス様に手をかけることが許されませんでした。しかし、この時には、父なる神様の守りが、解除されたことが分かります。
     それまでは、いかにユダヤ人たちが、石を取って、イエス様を殺そうとしても、イエス様は、奇跡的に守られていたのです。それは「時」が定められていたからです。
     さてイエス様は、続けて、
    「あなたの子があなたの栄光を現わすために、子の栄光を現わして下さい。」
     と言われましたが、これは復活を意味しています。
     しかし復活する為には、「十字架」を通らなければならないのです。イエス様が、栄光を受けられる時は、まさしく「復活」なのです。この復活があるからこそ、私たちクリスチャンには希望があるのです。
     このお方だけが主です。人となって来られた創造主なる神、主イエス様。今月はその誕生月にあたり、クリスマスを迎えることになります。》

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