◇◆◇日々のみ言葉
2018年12月10日(月)
◎聖書箇所【使徒の働き5章27節~28節】
5:27彼らが使徒たちを連れて来て議会の中に立たせると、大祭司は使徒たちを問いただして、
5:28 言った。「あの名によって教えてはならないときびしく命じておいたのに、何ということだ。エルサレム中にあなたがたの教えを広めてしまい、そのうえ、あの人の血の責任をわれわれに負わせようとしているではないか。」
◎ショートメッセージ
《当時の大祭司はカヤパでした。そして議会では、通常大祭司が議長を務めます。ただし、実際に主権を握っていたのは、カヤパの舅であって前大祭司アンナスだったのです。
つまり、カヤパは婿養子なのです。
これはどのようなことかと言いますと、本来は祭司職は世襲制なのですが、アンナスには娘しかいなかったと言うことが分かります。よって婿養子としてカヤパを向かい入れたと言うわけなのです。
たとえそうであったとしても、レビ族出身でなければ祭司にはなれたとしても、祭司長、そして大祭司には当然なれるわけは無いのです。
よってカヤパは、それなりの系図を持つ家系の出身であったことは、間違いのないことです。しかし、アンナスの権力の後ろ盾があったからこそ、大祭司の地位にまで上り詰めたのです。
「あの名によって教えてはならないときびしく命じておいたのに、何ということだ。エルサレム中にあなたがたの教えを広めてしまったではないか。」
使徒の働き4章によりますと、
『彼らはふたりに議会から退場するように命じ、そして互いに協議した。彼らは言った。
「あの人たちをどうしよう。あの人たちによって著しいしるしが行なわれたことは、エルサレムの住民全部に知れ渡っているから、われわれはそれを否定できない。しかし、これ以上民の間に広がらないために、今後だれにもこの名によって語ってはならないと、彼らをきびしく戒めよう。」
そこで彼らを呼んで、いっさいイエスの名によって語ったり教えたりしてはならない、と命じた。(使徒の働き4:15~4:18)』とあります。
このことから、確かにユダヤ最高議会は、使徒たちに、「イエスの名によって教えてはならない。」ときびしく命じたことは、事実であることが分かります。
十二使徒は、全員がユダヤ人ですから、当然ユダヤの最高指導者である大祭司、そして議会の命令に従うことが求められます。
しかし御使いを通して、主イエス様の言葉が彼らに伝えられたのです。
「行って宮の中に立ち、人々にこの命の言葉を、ことごとく語りなさい。」
それゆえ、使徒たちは人に従うのではなく、神に従って福音を伝えたのです。大祭司の言葉から、その結果、何とエルサレム中に、主の教えが広まったことが分かります。
明日も同じ箇所からとなります。》