◇◆◇日々のみ言葉
2018年12月12日(水)
◎聖書箇所【使徒の働き5章29節~33節】
5:29 ペテロをはじめ使徒たちは答えて言った。「人に従うより、神に従うべきです。
5:30 私たちの先祖の神は、あなたがたが十字架にかけて殺したイエスを、よみがえらせたのです。
5:31 そして神は、イスラエルに悔い改めと罪の赦しを与えるために、このイエスを君とし、救い主として、ご自分の右に上げられました。
5:32 私たちはそのことの証人です。神がご自分に従う者たちにお与えになった聖霊もそのことの証人です。」
5:33 彼らはこれを聞いて怒り狂い、使徒たちを殺そうと計った。
◎ショートメッセージ
《大祭司は、最高議会を招集しました。
「大変です。あなたがたが牢に入れた人たちが、宮の中に立って、人々を教えています。」
そこで大祭司は、宮の守衛長と役人たちに命じ、使徒たちを連れて来させたのです。
そして使徒たちは、議会の真ん中に立たせられました。
良いですか。
ペテロとヨハネは、この席に立つことは二回目となります。しかし他の十人の使徒たちにとっては、初めての経験なのです。
「あの名によって教えてはならないときびしく命じておいたのに、何ということだ。エルサレム中にあなたがたの教えを広めてしまい、そのうえ、あの人の血の責任をわれわれに負わせようとしているではないか。」
大祭司は、彼らに問いただしました。
すると、「ペテロを始め使徒たちは答えて言った。」とありますが、やはりペテロとヨハネが中心となって答弁したことに間違いありません。
他の十人の使徒たちは、恐れていた可能性が十分に考えられるかと思われます。
「人に従うより、神に従うべきです。」
十二使徒はユダヤ人です。しかも全員がユダヤ国籍なのです。パウロのようにユダヤ人であっても、生まれつきローマ市民であったような立場ではないのです。
この時代、ユダヤはローマの属国となっていました。またヘロデがローマ皇帝によって、ユダヤの王として立てられていました。
しかし実際のユダヤの最高指導者は、宗教指導者でもある大祭司なのです。
よって彼らはユダヤ人としては、大祭司の命に従うことが、本来、神様の示す正しい道と言えるでしょう。
しかし、神様の御心、主イエス様の御心は、そうではありませんでした。
御使いは言いました。
「行って宮の中に立ち、人々にこの命の言葉を、ことごとく語りなさい。」
この場合には、地上の権力者、しかもすべての上に立つ権威は、神様が与え定められたものですが、神様の御心に反する命令には従う必要はないのです。
ペテロは、はっきりと宣言します。
「人に従うより、神に従うべきです。」
会社であっても、またその他の組織であっても、上に立つ者の命令には従うべきです。
しかし、神様の御心に反する命令には従うべきではありません。
ここにクリスチャンとしての忍耐が試されることになると言っても過言ではないでしょう。
例えば、戦前と同じように、「靖国神社」を参拝することを政府が要求したとしたら、間違いなく、私たちは信仰が試され、窮地に追いやられることになるかと思います。
しかし、そんな時であったとしても、神様は必ず「逃れの道」を用意して下さるはずです。
明日も同じ箇所からとなります。》