• 日々のみ言葉 2018年12月18日(火)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2018年12月18日(火)

    ◎聖書箇所【使徒の働き5章34節~40節】
    5:34 ところが、すべての人に尊敬されている律法学者で、ガマリエルというパリサイ人が議会の中に立ち、使徒たちをしばらく外に出させるように命じた。
    5:35 それから、議員たちに向かってこう言った。「イスラエルの皆さん。この人々をどう扱うか、よく気をつけてください。
    5:36 というのは、先ごろチゥダが立ち上がって、自分を何か偉い者のように言い、彼に従った男の数が四百人ほどありましたが、結局、彼は殺され、従った者はみな散らされて、あとかたもなくなりました。
    5:37 その後、人口調査のとき、ガリラヤ人ユダが立ち上がり、民衆をそそのかして反乱を起こしましたが、自分は滅び、従った者たちもみな散らされてしまいました。
    5:38 そこで今、あなたがたに申したいのです。あの人たちから手を引き、放っておきなさい。もし、その計画や行動が人から出たものならば、自滅してしまうでしょう。
    5:39 しかし、もし神から出たものならば、あなたがたには彼らを滅ぼすことはできないでしょう。もしかすれば、あなたがたは神に敵対する者になってしまいます。」彼らは彼に説得され、
    5:40 使徒たちを呼んで、彼らをむちで打ち、イエスの名によって語ってはならないと言い渡したうえで釈放した。

    ◎ショートメッセージ
    《昨日と同じ箇所からとなります。

     ガマリエルは、議員たちに向かってこう言いました。
    「イスラエルの皆さん。この人々をどう扱うか、よく気をつけてください。」

     そしてその後、二つの例を挙げたのです。昨日は、「魔術師チゥダの反乱」について詳しく学びました。

     今日は、その反乱よりも良く知られていた、かなり大きな事件であったもう一つの例について学びましょう。

    「その後、人口調査のとき、ガリラヤ人ユダが立ち上がり、民衆をそそのかして反乱を起こしましたが、自分は滅び、従った者たちもみな散らされてしまいました。」

     このことについても歴史家ヨセフォスは、古代史に書き留めています。
    『この反乱は、紀元6年、クレニオ総督の下で人口調査が行なわれた時に起きた。この人口調査の目的がローマ帝国への納税を確定することであった為、ガリラヤ人ユダは、カイザルに税を納めることは神を冒涜することになると主張して反乱を企てたが、ローマ軍によって鎮圧され、自滅と一味の離散しか引き起こさなかった。」と。

     こうした歴史の流れをながめつつ、ガマリエルは、神の意志にゆだねてこの問題を取り扱うように、議会に勧告したわけです。

     しかしガマリエルは、使徒たちが成せる奇跡としるしが、神から出たもの考えていたわけではありません。

     その根本には、挙げた二つの例は、どちらも失敗例であって、神から出たものではなく、やがて失敗するか、もしくはローマ総督によって鎮圧されることになるから、ほっといてしばらく様子を見てみようではないか、と言う理解があるのです。

     しかしたとえそうだとしても、ガマリエルの勧告は、殺気立った議員たちの気持ちを静めることに十分でした。

     これほどまでに冷静であり、また聡明な者ですから、多くの人々から尊敬を集めていたことは明白です。そのガマリエルの最高の弟子が、サウロ(パウロ)なのです。》

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