◇◆◇日々のみ言葉
2018年12月19日(水)
◎聖書箇所【使徒の働き5章34節~40節】
5:34 ところが、すべての人に尊敬されている律法学者で、ガマリエルというパリサイ人が議会の中に立ち、使徒たちをしばらく外に出させるように命じた。
5:35 それから、議員たちに向かってこう言った。「イスラエルの皆さん。この人々をどう扱うか、よく気をつけてください。
5:36 というのは、先ごろチゥダが立ち上がって、自分を何か偉い者のように言い、彼に従った男の数が四百人ほどありましたが、結局、彼は殺され、従った者はみな散らされて、あとかたもなくなりました。
5:37 その後、人口調査のとき、ガリラヤ人ユダが立ち上がり、民衆をそそのかして反乱を起こしましたが、自分は滅び、従った者たちもみな散らされてしまいました。
5:38 そこで今、あなたがたに申したいのです。あの人たちから手を引き、放っておきなさい。もし、その計画や行動が人から出たものならば、自滅してしまうでしょう。
5:39 しかし、もし神から出たものならば、あなたがたには彼らを滅ぼすことはできないでしょう。もしかすれば、あなたがたは神に敵対する者になってしまいます。」彼らは彼に説得され、
5:40 使徒たちを呼んで、彼らをむちで打ち、イエスの名によって語ってはならないと言い渡したうえで釈放した。
◎ショートメッセージ
《引き続いて、ガマリエルの勧告の言葉について学びます。明日は先に行きましょう。
ガマリエルは続けます。
「そこで今、あなたがたに申したいのです。あの人たちから手を引き、放っておきなさい。もし、その計画や行動が人から出たものならば、自滅してしまうでしょう。
しかし、もし神から出たものならば、あなたがたには彼らを滅ぼすことはできないでしょう。もしかすれば、あなたがたは神に敵対する者になってしまいます。」
ガマリエルは、パリサイ派の律法学者でした。そして人々から「ラバン」と呼ばれ、ラビの中のラビとして、すべてのユダヤ人から尊敬されていたのです。
この時、使徒たちは、議会の議論を聞けないように外に出されてしまいましたから、このガマリエルの言葉を聞いていた者の中に、あるいは議員の中に、後に信徒となった者が存在すると言う事実が見えて来るのです。
かつて有力な議員であったアリマタヤのヨセフと神学校長ニコデモは、すでに除籍されています。彼らは、ユダヤ人社会から追放されていますから、もうこの場にはいないのです。
そうだとしたら、一体誰が、この内容をルカに教えたのでしょうか。ルカは軟禁されていたパウロと共にローマにおいて、「福音書」と続編「使徒の働き」を執筆したと考えられています。
すると、やはりこの時、サウロがその場に同席していたのではないでしょうか。
さて、このガマリエルの言葉に、議会は納得します。しかし議会は、使徒たちに「むち打ちの刑」を命じます。
ルカは「簡潔」に書き記していますが、一人三十九回にも渡るむち打ちを、十二使徒全員が受けたことになるのです。おそらく背中の皮膚はボロボロとなり、血まみれとなったことでしょう。
この時、彼らは主イエス様が、ローマ兵によってむち打ちされたことを思い起こしたに違いありません。
さて、この後、どうなったのかは、詳しく書かれていません。私は、主イエス様が彼らを癒やされたと信じています。明日は先に行きましょう。》