◇◆◇日々のみ言葉
2018年12月17日(月)
◎聖書箇所【使徒の働き5章34節~40節】
5:34 ところが、すべての人に尊敬されている律法学者で、ガマリエルというパリサイ人が議会の中に立ち、使徒たちをしばらく外に出させるように命じた。
5:35 それから、議員たちに向かってこう言った。「イスラエルの皆さん。この人々をどう扱うか、よく気をつけてください。
5:36 というのは、先ごろチゥダが立ち上がって、自分を何か偉い者のように言い、彼に従った男の数が四百人ほどありましたが、結局、彼は殺され、従った者はみな散らされて、あとかたもなくなりました。
5:37 その後、人口調査のとき、ガリラヤ人ユダが立ち上がり、民衆をそそのかして反乱を起こしましたが、自分は滅び、従った者たちもみな散らされてしまいました。
5:38 そこで今、あなたがたに申したいのです。あの人たちから手を引き、放っておきなさい。もし、その計画や行動が人から出たものならば、自滅してしまうでしょう。
5:39 しかし、もし神から出たものならば、あなたがたには彼らを滅ぼすことはできないでしょう。もしかすれば、あなたがたは神に敵対する者になってしまいます。」彼らは彼に説得され、
5:40 使徒たちを呼んで、彼らをむちで打ち、イエスの名によって語ってはならないと言い渡したうえで釈放した。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
議会が騒然とした時、ユダヤのすべての人に尊敬されているガマリエルが立ち上がったのです。
そして使徒たちを一時、外に出させるよう指示しました。
ガマリエルは、当時の指導的なラビの一人であり、穏健派のラビの中でも有名なヒレルの弟子で、そのヒレルの子もしくは孫であったと伝えられています。
彼は、ラビたちから、『ラバン(私たちの先生、ラビの中のラビ)』とも呼ばれていました。また、彼はパウロの師でもあったのです。
「イスラエルの皆さん。この人々をどう扱うか、よく気をつけてください。というのは、先ごろチゥダが立ち上がって、自分を何か偉い者のように言い、彼に従った男の数が四百人ほどありましたが、結局、彼は殺され、従った者はみな散らされて、あとかたもなくなりました。」
この事件はあまり良く知られてはいませんが、ユダの歴史家ヨセフォスは、このように古代史に書き記しています。
『チゥダと言う魔術師が、総督ファドスの時代に人々をヨルダン川に連れて行き、自分は預言者であり、ヨルダン川の水を裂いて人々を容易に渡らせると言いふらしたので、総督ファドスは、これを鎮圧し、首謀者チゥダを殺した。』と。
これはどのようなことかと言いますと、自分こそが「ヨシュア」であると言いふらしたのです。
ヨシュア記を見ますと、
『主はヨシュアに仰せられた。
「きょうから、私はイスラエル全体の見ている前で、あなたを大いなる者としよう。それは、私がモーセとともにいたように、あなたとともにいることを、彼らが知るためである。あなたは契約の箱をかつぐ祭司たちに命じてこう言え。『ヨルダン川の水ぎわに来たとき、あなたがたはヨルダン川の中に立たなければならない。』」
全地の主である主の箱をかつぐ祭司たちの足の裏が、ヨルダン川の水の中にとどまると、ヨルダン川の水は、上から流れ下って来る水がせきとめられ、せきをなして立つようになる。」(ヨシュア記3:7~3:8・3:13:)』と書かれています。
ただ単にチゥダと言う魔術師が、広大妄想家であったとしたら、また気が狂っているだけだとしたら、四百人以上の人々が彼と共に行動するはずはありませんし、またローマ総督も鎮圧しようとはしなかったでしょう。
おそらく、それなりのしるしや奇跡を行ない、また指導力と影響力があったからこそ、反乱と見なされ鎮圧されたのです。
ガマリエルは、もう一つの例を挙げています。続きはまた明日にしたいと思います。》