◇◆◇日々のみ言葉
2019年5月11日(土)
◎聖書箇所【使徒の働き10章42節~43節】
10:42「イエスは私たちに命じて、このイエスこそ生きている者と死んだ者とのさばき主として、神によって定められた方であることを人々に宣べ伝え、そのあかしをするように、言われたのです。
10:43 イエスについては、預言者たちもみな、この方を信じる者はだれでも、その名によって罪の赦しが受けられる、とあかししています。」
◎ショートメッセージ
《引き続き、ペテロの説教について、さらに深く考えて行きます。
さてペテロは、主イエス様こそが、「生きている者と死んだ者とのさばき主として、父なる神様によって定められた方である。」と言っています。しかし、この真理をペテロはどのようにして知ったのでしょうか。
ペテロは、その書簡において、さらに詳しく書き記しています。
『あなたがたは、異邦人たちがしたいと思っていることを行ない、好色、情欲、酔酒、遊興、宴会騒ぎ、忌むべき偶像礼拝などにふけったものですが、それは過ぎ去った時で、もう十分です。
彼らは、あなたがたが自分たちと一緒に度を過ごした放蕩に走らないので不思議に思い、また悪口を言います。
彼らは、生きている人々をも死んだ人々をも、すぐにもさばこうとしている方に対し、申し開きをしなければなりません。(第Ⅰペテロ4:3~4:5)』と。
ヨハネは、後に、イエス様が、パリサイ人や律法学者たち、そして弟子たちに、ご自身が「裁き主」であることを明確にされた場面を書き記しています。しかし、それは紀元90年~2世紀の初頭にかけて書かれたことなのです。
何とヤコブを始めとし、残りの使徒たち、他の弟子たちすべてがすでに天に召された後のことなのです。この時には、主イエス様の兄弟姉妹も、そして初代エルサレム教会の信徒たちも、全員すでに存在しなかったと思われます。ヨハネだけが、主イエス様の「復活」を目撃した最後の生き残りであったからです。
ヨハネによりますと、
『「また、父はさばきを行なう権を子に与えられました。子は人の子だからです。このことに驚いてはなりません。墓の中にいる者がみな、子の声を聞いて出て来る時が来ます。善を行なった者は、よみがえっていのちを受け、悪を行なった者は、よみがえってさばきを受けるのです。
私は、自分からは何事も行なうことができません。ただ聞くとおりにさばくのです。そして、私のさばきは正しいのです。私自身の望むことを求めず、私を遣わした方のみ心を求めるからです。」(ヨハネの福音書5:27~5:30)』と、主イエス様の語られた言葉が書かれています。
ペテロはこのことを覚えていたのです。
「『イエスについては、預言者たちもみな、この方を信じる者はだれでも、その名によって罪の赦しが受けられる』、とあかししています。」
これは、イザヤ書53章からの引用です。
『彼は、自分のいのちの激しい苦しみのあとを見て、満足する。私の正しいしもべは、その知識によって多くの人を義とし、彼らの咎を彼がになう。
それゆえ、私は、多くの人々を彼に分け与え、彼は強者たちを分捕り物としてわかちとる。彼が自分のいのちを死に明け渡し、そむいた人たちとともに数えられたからである。彼は多くの人の罪を負い、そむいた人たちのためにとりなしをする。(イザヤ書53:11~53:12)』と書かれてあり、そこから真理を導き出しているのです。》