• 日々のみ言葉 2019年6月21日(金)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2019年6月21日(金)

    ◎聖書箇所【使徒の働き13章1節】
    13:1 さて、アンテオケには、そこにある教会に、バルナバ、ニゲルと呼ばれるシメオン、クレネ人ルキオ、国主ヘロデの乳兄弟マナエン、サウロなどという預言者や教師がいた。

    ◎ショートメッセージ
    《今日から使徒の働きの学びも13章に入ります。

     キリスト教の伝道の拠点は、エルサレムからアンテオケに移ります。もちろんこの時点においては、十二使徒たちの働きによって、多くのユダヤ人が救いに導かれ、エルサレム教会は、また兄弟姉妹が増えつつありました。
     また以前、サウロの迫害によって散らされていたクリスチャンたちも、徐々にではありますが、エルサレムに戻って来たようです。

     しかし、十二使徒の伝道のターゲットは、同胞ユダヤ人であったことは、間違いのないことでした。

     なぜなら、彼らは決してユダヤ人の仕来りを捨てたのではないからです。彼らは確かに「クリスティアノス」と呼ばれてはいましたが、ユダヤの律法に従って生き、またその風習・文化・伝統を重んじていたからです。
     いやむしろ彼らは、自分たちを、「ユダヤ教の中の新しい一派」であると思っていたのかも知れません。
     つまり律法学者の中のパリサイ派に所属するパリサイ人と言うように、イエス・キリストに所属するメシア派とも言うべき「新派」であるかのように。

     聖都エルサレムは、ユダヤ人にとっては、大切な故郷であり、憧れの場所であることは、昔も今も変わりません。
     ローマ帝国所領地に散らばっていたユダヤ人は、重要な祭りのたびごとにエルサレムに上って来ます。
     特に「過越の祭」は一番重要な祭りであって、毎年四十万人のユダヤ人が巡礼に来るのです。

     十二使徒に取っては、向こうから伝道のターゲットがやって来るわけです。しかも、この頃の彼らは、堂々と広い宮の中に集まっては、主の集会を持っていたのです。
     それだからこそ十二使徒たちはエルサレムに残って、多くのユダヤ人を救いに導き、また信仰を育てていたのです。

     しかし、やがてクリスチャン全員が、聖都エルサレムから脱出しなければならない時がやって来ます。それこそが紀元70年なのです。
     エルサレム教会の初代牧師ヤコブと、まだ生き残っていた使徒たちは、信者を連れて、主イエス様の預言通りに、山の中に逃げ込んで行きます。
     その後、皇帝ティトス率いるローマ軍によって、エルサレムは壊滅します。

     それゆえ主イエス様は、先を見越して、アンテオケに新しい拠点を造られたのです。明日から、さらに詳しく「アンテオケ教会」について学んで行くことにしましょう。》

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