◇◆◇日々のみ言葉
2019年10月26日(土)
◎聖書箇所【使徒の働き17章8節~9節】
17:8 こうして、それを聞いた群衆と町の役人たちとを不安に陥れた。
17:9 彼らは、ヤソンとその他の者たちから保証金を取ったうえで釈放した。
◎ショートメッセージ
《テサロニケのユダヤ人たち指導者、すなわちパリサイ人や律法学者たちは、ねたみと怒りに満ちて立ち上がり、しかも町のならず者たちを雇って、パウロとシラスを見つけ出し、宗教裁判の場に引っ張り込もうとして躍起になっていました。
しかし、この時すでに神様の御手が動き、彼らよりも先に、パウロ一行を守っていたのです。
仕方がないので、ユダヤ人たちは、ヤソンとパウロに手を借したユダヤ人の兄弟たちの幾人かを、テサロニケのローマの役人たちの所へひっぱって行き、大声でこのようにまくし立てました。
「世界中を騒がせて来た者たちが、ここにもはいり込んでいます。それをヤソンが家に迎え入れたのです。彼らはみな、イエスという別の王がいると言って、カイザルの詔勅にそむく行ないをしているのです。」
ユダヤ人の指導者たちは、かつてエルサレムにおいて、最高議会が主イエス様にしたように、ローマ帝国反逆罪で、パウロとシラスを裁くことを願い出たのです。
ルカは、「こうして、それを聞いた群衆と町の役人たちとを不安に陥れた。」と書き記していますが、これは、主イエス様が十字架につけられた時に、どれだけ多くの群衆がエルサレムに集まり、まさに暴動が起きようとした有様を知っていると言うことです。
伝承では、四十万人のユダヤ人がエルサレムに集結して、「十字架につけろ」「十字架につけろ」と、叫んだと言われています。
もちろんこれには、多少の誇張はあると思われますが。
さて、あの手この手を尽くして、彼らはパウロとシラスを捜し出そうとしたのですが、見つからず、仕方なく彼らは、ヤソンとその他の者たちから、保証金を取って釈放したと言うのです。
これは、彼らが雇った「ならず者」たちへの支払いにまわす為です。
何と狡猾な者たちなのでしょうか。
モーセの律法に従っていると言いながら、宗教的指導者の立場である彼らが、いかに真の神様に対して、敵対し反逆していたことか。
「知識」と「信仰」は違うのです。
「知識」で神様を知っていることと、本当に信じていることとは、正反対と言えるほどに異なることなのです。
「知識」は「知識」を誇ります。
しかし「信仰」は、神様に栄光を帰すのです。
そして「信仰」を持っている人は、神様のみ言葉に従おうとします。神様は、従順に従う者を、心から喜ばれ、また守られ、真に愛して下さるのです。》