• 日々のみ言葉 2019年10月31日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2019年10月31日(木)

    ◎聖書箇所【使徒の働き17章13節~15節】
    17:13 ところが、テサロニケのユダヤ人たちは、パウロがベレヤでも神の言葉を伝えていることを知り、ここにもやって来て、群衆を扇動して騒ぎを起こした。
    17:14 そこで兄弟たちは、ただちにパウロを送り出して海べまで行かせたが、シラスとテモテはベレヤに踏みとどまった。
    17:15 パウロを案内した人たちは、彼をアテネまで連れて行った。そしてシラスとテモテに一刻も早く来るように、という命令を受けて、帰って行った。

    ◎ショートメッセージ
    《昨日と同じ箇所からとなります。
     パウロとシラスによって、ベレヤに小さなリバイバルが起きました。ユダヤ会堂に集っていたユダヤ人たちは、テサロニケにいる者たちよりも良い人たちであったのです。
     「良い」と訳されています言葉のギリシヤ原語は「エウゲネース」と言う言葉が使われていて、「心の広い」あるいは「高貴な」と言う意味をも含んでいます。
     本来クリスチャンはそうあるべきではないでしょうか。「心の広い」と言うことは、「寛容」であると言うことです。
     ベレヤの人々は、非常に熱心にパウロとシラスが語るみ言葉を聞き、そのとおりかどうかと毎日聖書を調べ、会堂に集っていた多くのユダヤ人が、またギリシャ人改宗者や、その貴婦人たちが信仰を持ったのです。
     その噂が、あるいは「喜ばしい知らせ」が、80キロ離れたテサロニケにも、もたらされたのです。

     テサロニケからパウロ一行を追い出したユダヤ人の指導者たちは、その知らせを耳にし、ならず者たちと共に群衆を率いて、ベレヤもやって来たのです。
     すぐにもベレヤの兄弟たちは、パウロを「海べ」まで送り出したのです。

     尾山令仁先生によりますと、
    『西方本文では、15 節に「パウロを案内した人たちは、彼をアテネまで連れて行った。」のあとに、「しかし、彼はテッサリヤを通過した。それは、人々にみ言葉を語ることを禁じられたからである。」と言う文章を加えています。
     また14節は、ネストレ校訂本(ギリシャ語による新約聖書)が採用していますアレクサンドリア本文では、「海べまで」となっていますが、ビザンチン本文では「海べまでと見せかけ」となっています。
     これらのことから、パウロとシラスを誘導したベレヤの信者たちは、海べまで行くと見せかけ、追っ手をまいておいて陸路を行ったのではないかと考えられます。シラスは留まることになりますが。
     もちろん海べまで来て、船でアテネへ行ったことが全然不可能ではありませんが、もしそうだとしたら、ルカがいつものように船出したと書かないことのほうがむしろ不思議です。』と、注釈しています。

     パウロの脱出を手助けしたベレヤの兄弟たちは、パウロをアテネまで連れて行きました。距離にして320キロほど離れています。
     そしてシラスとテモテに一刻も早く来るように、というパウロの命令を受けて、ベレヤに帰って行ったのです。この時、パウロはおそらく一人であったと思われます。》

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