◇◆◇日々のみ言葉
2019年11月25日(月)
◎聖書箇所【使徒の働き18章8節】
18:8 会堂管理者クリスポは、一家をあげて主を信じた。また、多くのコリント人も聞いて信じ、バプテスマを受けた。
◎ショートメッセージ
《パウロは怒りにまかせて言いました。
「あなたがたの血は、あなたがたの頭上にふりかかれ。私には責任がない。今から私は異邦人のほうに行く。」
この言葉に聞き覚えはないでしょうか。
そうです。イエス様がポンテオ・ピラトによる裁判の時に、ユダヤ人たちが叫んだ言葉です。
マタイの福音書によりますと、
『ピラトは彼らに言った。
「では、キリストと言われているイエスを私はどのようにしようか。」
彼らはいっせいに言った。
「十字架につけろ。」
だが、ピラトは言った。
「あの人がどんな悪い事をしたというのか。」
しかし、彼らはますます激しく「十字架につけろ。」と叫び続けた。そこでピラトは、自分では手の下しようがなく、かえって暴動になりそうなのを見て、群衆の目の前で水を取り寄せ、手を洗って、言った。
「この人の血について、私には責任がない。自分たちで始末するがよい。」
すると、民衆はみな答えて言った。
「その人の血は、私たちや子どもたちの上にかかってもいい。」(マタイの福音書27:22~27:25)』と書かれています。もしかしたら、この群衆の中にサウロはいたのかも知れません。
さてパウロは、そう言うと、会堂の隣のテテオ・ユストの家に入りました。今度は、場所を変えて、ここで福音を語り始めたのです。
何と、会堂管理者クリスポは、一家をあげて主を信じたのです。会堂管理者と言えば、その町に在住するユダヤ人たちの指導者にあたります。彼には、会堂に入ることが許されない者たちを退去させる権威が与えられています。また安息日において、誰に奨励をさせることも委ねられています。
おそらく会堂の中では、他のユダヤ人たちの目をはばかる為、おとなしくしていたのでしょう。会堂外では、安心してみ言葉に接しられるからです。よって一家全員で、テテオ・ユストの家に赴き、救われたのです。
そればかりではありません。多くのコリント人もパウロの語るみ言葉を聞いて信じたとあります。おそらく彼らはギリシャ人であったことでしょう。そして、パウロやシラスからバプテスマを受けたと思われます。
第一コリントにおいて、パウロはこのように書き記しています。
『私は、クリスポとガイオのほか、あなたがたのだれにもバプテスマを授けたことがないことを感謝しています。(第Ⅰコリント1:14)』
ここから、会堂管理者クリスポとその一家は、パウロによってバプテスマを授かったことが分かります。》