• 日々のみ言葉 2019年11月29日(金)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2019年11月29日(金)

    ◎聖書箇所【使徒の働き18章12節~13節】
    18:12 ところが、ガリオがアカヤの地方総督であったとき、ユダヤ人たちはこぞってパウロに反抗し、彼を法廷に引いて行って、
    18:13 「この人は、律法にそむいて神を拝むことを、人々に説き勧めています。」と訴えた。

    ◎ショートメッセージ
    《イエス様から、幻と言う形で、励ましと約束をいただいたパウロは、コリントに腰を据えて、彼らの間で神のみ言葉を語り続けたのでした。そんなある日のことです。
     コリントは、ローマ帝国アカヤ州の首都ですから、そこにはローマ総督が在駐しています。ここに総督ガリオが登場します。

     ガリオの正式名は、ルキウス・ユニウス・アンナエウス・ガリオと言います。修辞学者M・アンナエウス・セネカの息子であり、ネロの家庭教師を務めていた哲学者ルキウス・セネカの兄にあたります。
     この兄弟は、後にローマの富裕なガリオ家の養子となって姓を改めました。デルフィの碑文によれば紀元51年から52年に、アカヤの総督となりコリントに滞在したことが分かっています。
     ガリオ自身の手紙によりますと、彼はアカヤの気候のために健康を害し、ローマに戻ったことになっています。皇帝ネロの治世の初期には執政官代理にまで出世しましたが、後にネロに対する謀反に巻き込まれ、そこでネロの家庭教師をしていた弟のセネカは生命を失ない、ガリオは一時は釈放されますが、紀元65年に自害に追い込まれたことになっています。

     さて、そのガリオがコリントに派遣された時、ほぼ同じ頃に、第二回伝道旅行中のパウロがコリントを訪れました。
     パウロの伝道に反発したユダヤ人たちは、彼をガリオの法廷に引いて行き、パウロが伝えていることは、ローマの法律違反であると訴え出たのです。

     これは、アクラとプリスキラ夫婦がローマから退去した原因、すなわちクラウデオ帝が「ユダヤ人追放令」を出したことに基づくものだと考えられます。

     ローマにおいては、「クレーストス」と言われたキリスト者に対して、正統的なユダヤ人たち(パリサイ人や律法学者)が、迫害や暴動を起こしたことによって、面倒くさいユダヤ人はすべて追っ払ってしまえ、と言う魂胆から出された勅令なのです。

     この勅令は、ガリオがローマにいた時に出されたものですから、こちらの立場を理解し、パウロを「追放」もしくは「ローマ帝国反逆罪」で処刑してくれるに違いない、と言う思惑から出たことです。

     今回は今までの迫害や妨害とは違って、レベルアップした策略と訴えになっています。聖都エルサレムのユダヤ最高議会が、イエス様をローマ総督ポンテオ・ピラトに訴え出たパターンと同じなのですから。》

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