• 日々のみ言葉 2020年3月29日(日)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年3月29日(日)

    ◎聖書箇所【使徒の働き23章12節~16節】
    23:12 夜が明けると、ユダヤ人たちは徒党を組み、パウロを殺してしまうまでは飲み食いしないと誓い合った。
    23:13 この陰謀に加わった者は、四十人以上であった。
    23:14 彼らは、祭司長たち、長老たちの所に行って、こう言った。「私たちは、パウロを殺すまでは何も食べない、と堅く誓い合いました。
    23:15 そこで、今あなたがたは議会と組んで、パウロのことをもっと詳しく調べるふりをして、彼をあなたがたの所に連れて来るように千人隊長に願い出て下さい。私たちのほうでは、彼がそこに近づく前に殺す手はずにしています。」
    23:16 ところが、パウロの姉妹の子が、この待ち伏せのことを耳にし、兵営にはいってパウロにそれを知らせた。

    ◎ショートメッセージ
    《ルカは、ここで衝撃的な事実を書き記しています。それは、ここにパウロの親戚の者が登場するからです。

     パウロ、かつてのサウロは紀元5年頃に、キリキアのタルソで生まれたと言われています。そして紀元10年頃に、両親はエルサレムに移住して来たと伝えられています。そのサウロに、姉もしくは妹が存在していたと言うのです。どちらであるのかは、ここからでは分かりません。もしかしたら、兄や弟もいたのかも知れません。
     しかし、この事件が起きた時は、紀元57年から58年頃と推測されますから、パウロの両親は、すでに召されていた可能性が高いと思われます。もしエルサレムにおいて健在であるならば、かなりの高齢であったことでしょう。

     さて、「パウロの姉妹の子」とは、甥にあたる若者のことです。この若者がどうやって、この陰謀の計画を耳にすることが出来たのかは分かりません。それについては、聖書には何も書かれていないからです。
     考えられますことは、主の御手が強く働かれ、奇跡的にその情報が甥にもたらせられたと言うことです。
     またこの若者が、ローマ軍が駐屯するアントニヤ要塞に入ることが出来たことも不思議です。しかもパウロに直接会うことも許可されます。
     推測しますならば、パウロの姉妹は、生まれながらのローマ市民であったことは事実です。そして彼女が嫁いだ先も、同じくローマ市民権を持つユダヤ人であった可能性が考えられるのです。そうしますと、この甥も生まれながらのローマ市民になるわけです。
     ローマ市民であるならば、ローマ軍の滞在する兵営に入ることは当然なことです。それゆえ、アントニヤ要塞に入ることが許されたのではないでしょうか。

     ただ、彼はパウロの甥であることを、エルサレムにおいては、隠していた可能性があります。
     かつては、パリサイ人や律法学者たちの英雄であった叔父サウロですが、今はユダヤ人に取って、許すべからず敵と見なされているからです。
     しかし主イエス様は、彼も、また母であるパウロの姉妹も守っておられたのです。二人ともクリスチャンであったかどうかは、聖書には書かれていませんが、私はクリスチャンであったと、堅く信じています。》

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