◇◆◇日々のみ言葉
2020年3月30日(月)
◎聖書箇所【使徒の働き23章17節~22節】
23:17 そこでパウロは、百人隊長のひとりを呼んで、「この青年を千人隊長の所に連れて行って下さい。お伝えすることがありますから。」と言った。
23:18 百人隊長は、彼を連れて千人隊長のもとに行き、「囚人のパウロが私を呼んで、この青年があなたにお話しすることがあるので、あなたの所に連れて行くようにと頼みました。」と言った。
23:19 千人隊長は彼の手を取り、だれもいない所に連れて行って、「私に伝えたいことというのは何か。」と尋ねた。
23:20 すると彼はこう言った。「ユダヤ人たちは、パウロについてもっと詳しく調べようとしているかに見せかけて、あす、議会にパウロを連れて来て下さるように、あなたにお願いすることを申し合わせました。
23:21 どうか、彼らの願いを聞き入れないでください。四十人以上の者が、パウロを殺すまでは飲み食いしない、と誓い合って、彼を待ち伏せしているのです。今、彼らは手はずを整えて、あなたの承諾を待っています。」
23:22 そこで千人隊長は、「このことを私に知らせたことは、だれにも漏らすな。」と命じて、その青年を帰らせた。
◎ショートメッセージ
《怒りに燃えたユダヤ人たちは、パウロを殺す陰謀を企てました。ところが、パウロの姉妹の子が、この待ち伏せのことを耳にしたのです。
そして、ローマ軍がエルサレム市内に駐屯していますアントニヤ要塞の兵営にはいり、牢獄にいるパウロにそれを知らせました。
ここから、パウロ(本名サウロ)と、姉妹の子である甥の青年とは、顔見知りであることが、明確な事実として浮かび上がって来ます。
そこでパウロは、「百人隊長のひとり」を呼んだのです。千人隊長がいると言うことは、少なくとも百人隊長は、10名以上いることになります。おそらくパウロの護衛に当たっていた者が呼ばれたことでしょう。
「この青年を千人隊長の所に連れて行って下さい。お伝えすることがありますから。」
もしパウロが、単なるユダヤ人であったとしたら、この百人隊長は、その要望を受け入れなかったはずです。ここにもパウロが「ローマ市民」であることの特権が活かされているのです。
ここから、真に神様の選びの正確さ、そして的確さを思い起こされるのです。
主イエス様は、ダマスコに在住している敬虔なユダヤ人、アナニヤに言われました。
『「行きなさい。あの人は私の名を、異邦人、王たち、イスラエルの子孫の前に運ぶ、私の選びの器です。彼が私の名のために、どんなに苦しまなければならないかを、私は彼に示すつもりです。」(使徒の働き9:15~9:16抜粋)』と。
パウロは、ローマに行かなければなりませんでした。パウロはローマにおいても、主イエス様の証しをしなければならないのです。明日も同じ箇所からです。》