◇◆◇日々のみ言葉
2020年4月1日(水)
◎聖書箇所【使徒の働き23章23節~24節】
23:23 そしてふたりの百人隊長を呼び、「今夜九時、カイザリヤに向けて出発できるように、歩兵二百人、騎兵七十人、槍兵二百人を整えよ。」と言いつけた。
23:24 また、パウロを乗せて無事に総督ペリクスのもとに送り届けるように、馬の用意もさせた。
◎ショートメッセージ
《「この青年を千人隊長の所に連れて行って下さい。お伝えすることがありますから。」
「囚人のパウロが私を呼んで、この青年があなたにお話しすることがあるので、あなたの所に連れて行くようにと頼みました。」
「私に伝えたいことというのは何か。」
「ユダヤ人たちは、パウロについてもっと詳しく調べようとしているかに見せかけて、あす、議会にパウロを連れて来てくださるように、あなたにお願いすることを申し合わせました。どうか、彼らの願いを聞き入れないで下さい。四十人以上の者が、パウロを殺すまでは飲み食いしない、と誓い合って、彼を待ち伏せしているのです。今、彼らは手はずを整えて、あなたの承諾を待っています。」
「このことを私に知らせたことは、だれにも漏らすな。」
以上が、パウロと百人隊長、そして千人隊長と甥との会話の一部始終です。そして千人隊長は二人の百人隊長を呼びよせます。
「今夜九時、カイザリヤに向けて出発できるように、歩兵二百人、騎兵七十人、槍兵二百人を整えよ。」
カイザリヤとは、エルサレムから百キロ以上離れており、地中海沿岸にあった町です。そこはその地方第一の都市で、パレスチナ全体に対する交通の要所でもありました。
また、政治的にも軍事的にも重要な都市で、パレスチナのローマ総督府でもあったのです。そこには、パレスチナの総督ペリクスが赴任していました。
それにしましても、まるで戦闘にでも行くかのような、大部隊ではありませんか。歩兵二百人、騎兵七十人、槍兵二百人と言う、まさにローマ軍の精鋭部隊であったのです。
彼らは、誰を護衛するのですか。
パウロです。パウロだけです。パウロ一人です。
ここからも「ローマ市民」の特権の凄さを感じさせないでしょうか。エルサレム市内に駐屯していたローマ軍の半分の部隊が、カイザリヤに向かうことになります。
千人隊長は総督ペリクス宛てに手紙を書き記すことから、この部隊を引き連れて行ったのは、彼の副官であったかと思われます。なぜなら、指揮官がエルサレムを離れるわけには、いかなかったからです。》