• 日々のみ言葉 2020年5月7日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年5月7日(木)

    ◎聖書箇所【使徒の働き26章8節】
    26:8「神が死者をよみがえらせるということを、あなたがたは、なぜ信じがたいこととされるのでしょうか。」

    ◎ショートメッセージ
    《「そして今、神が私たちの先祖に約束されたものを待ち望んでいることで、私は裁判を受けているのです。私たちの十二部族は、夜も昼も熱心に神に仕えながら、その約束のものを得たいと望んでおります。王よ。私は、この希望のためにユダヤ人から訴えられているのです。」

     パウロが、ここで「約束されたもの」と言っていることは、メシヤなるキリストを指し示していますが、実はもう一つの意味をも含んでいます。
     聖書の言葉には、二重の意味を併せ持つものが多く見受けられます。実際に、旧約聖書に書き記された預言も、一つではなく、二つの場合をも含んでいると言えるのです。

     パウロがここで言っています「約束されたもの」こそ、今日の聖書箇所に明らかにされています。それは、「神が死者をよみがえらせる」と言うことです。

     旧約時代において、イスラエルの先祖たちは、何度もエジプトを行き来しました。ヨセフが健全であった時代には、歓迎されていたイスラエルの民は、新しいエジプト王朝が起こった後、四百年以上にもわたって奴隷とされたのです。
     エジプトでは、不老不死への憧れがはなはだ強く、「何時の日か、死んだ人間はよみがえる」と言うことが信じられ、遺体をミイラ化しました。
     エジプトの宰相にまでなったヨセフも、死んだ後にミイラ化され、「出エジプト」の時には、運ばれて行きます。
     エジプトに留まっていた期間中、ユダヤ人にも「死者がよみがえる」と言う憧れと熱望が湧き上がったとしても、不思議な事ではありません。

     神が死者をよみがえらせる事、すなわち死者の復活は、パリサイ派の律法学者たちが信じて来たことです。以前のパウロ(サウロ)もその立場を取っていました。
     しかし、祭司や祭司長たち、サドカイ派に属する律法学者たちは、その反対の立場を取り、霊の存在を否定し、また御使い(天使)の存在を否定し、死者の復活をも否定して来たのです。

     ダニエル書には、明確に「死者の復活」が預言されています。
    『地のちりの中に眠っている者のうち、多くの者が目をさます。ある者は永遠のいのちに、ある者はそしりと永遠の忌みに。(ダニエル書12:2)』

     これこそ、今まで生まれて来たすべての人は、誰であっても、やがて復活すると言う約束であり、真実なのです。

     また昔の人々から今生きているすべての人々が、常に求めるものは、紛れもなく「永遠のいのち」です。すなわち「不老不死」なのです。
     パウロは、「あなたがたは、なぜ信じがたいこととされるのでしょうか。」と言っています中の「あなたがた」とは、ローマ総督フェスト、アグリッパ王とベルニケを指し、またその場に居合わせている祭司や祭司長たちを指しています。》

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