◇◆◇日々のみ言葉
2020年5月8日(金)
◎聖書箇所【使徒の働き26章9節~11節】
26:9「以前は、私自身も、ナザレ人イエスの名に強硬に敵対すべきだと考えていました。
26:10 そして、それをエルサレムで実行しました。祭司長たちから権限を授けられた私は、多くの聖徒たちを牢に入れ、彼らが殺されるときには、それに賛成の票を投じました。
26:11 また、すべての会堂で、しばしば彼らを罰しては、強いて御名をけがす言葉を言わせようとし、彼らに対する激しい怒りに燃えて、ついには国外の町々にまで彼らを追跡して行きました。」
◎ショートメッセージ
《ここで、パウロはサウロとして、かつてエルサレムにおいて行なったことについて、詳しくあかしをしています。
『サウロは、ステパノを殺すことに賛成していた。その日、エルサレムの教会に対する激しい迫害が起こり、使徒たち以外の者はみな、ユダヤとサマリヤの諸地方に散らされた。敬虔な人たちはステパノを葬り、彼の為に非常に悲しんだ。サウロは教会を荒らし、家々にはいって、男も女も引きずり出し、次々に牢に入れた。(使徒の働き8:1~8:3)』とルカは書き記しています。
実際に、サウロがこのようになった切っ掛けは、ステパノのメッセージを聞いたことによります。そして「主の御名を唱える者」たちに対して、確固たる態度にて、迫害の先頭を指揮したのが彼自身であったのです。
「以前は、私自身も、ナザレ人イエスの名に強硬に敵対すべきだと考えていました。そして、それをエルサレムで実行しました。祭司長たちから権限を授けられた私は、多くの聖徒たちを牢に入れ、彼らが殺されるときには、それに賛成の票を投じました。」
ここでパウロは、自分が犯した罪をはっきりと告白しています。サウロとして、多くの主にある兄弟たちを捕らえ、牢に入れ、そして処刑したのです。
「彼らが殺されるときには」と、言っていますことから、複数の者が、いいえ、多くのクリスチャンが、殉教して行ったことが分かります。
それだからこそ、改心したパウロは、エルサレムにおいて最高議会や祭司長たちからは、裏切り者として扱われ、また聖徒たちからは、家族や親戚のかたきとして憎まれ、命を狙われ続けたのです。
そして、そこにこそ、パウロが異邦人の使徒、すなわちギリシャ人やローマ人への使徒となった経緯があるのです。
「また、彼らに対する激しい怒りに燃えて、ついには国外の町々にまで彼らを追跡して行きました。」
エルサレムから逃亡した聖徒たちの最大の逃げ場はダマスコであったようです。そのことを突き止め、大祭司から権限を委託され、サウロはダマスコに向かうことになります。》