◇◆◇日々のみ言葉
2020年5月10日(日)
◎聖書箇所【使徒の働き26章12節~13節】
26:12「このようにして、私は祭司長たちから権限と委任を受けて、ダマスコへ出かけて行きますと、
26:13 その途中、正午ごろ、王よ、私は天からの光を見ました。それは太陽よりも明るく輝いて、私と同行者たちとの回りを照らしたのです。」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からです。
ダマスコは、エルサレムから、200キロ以上北上した所にあります。ヘルモン山の近くであり、シモン・ペテロが、主イエスをメシヤ告白した記念すべき場所、ピリポ・カイザリヤのさらに上方に位置します。
まさか、そこまで迫害者サウロが追跡して来ようとは、ダマスコに逃亡した主にある兄弟姉妹は思っても見なかったに違いありません。
もちろんサウロは一人ではなく、数十名のユダヤ人兵士(おそらくエルサレム神殿に配属された警備を司る兵士であったと考えられます)が、同行していたのです。
当時のローマ軍は、最小60名の兵士で一隊を組んでいましたから、それにならってサウロに付き従った兵士も同じ人数ではなかったかと思われます。
それほどのユダヤ人兵士を移動させるには、祭司長から権限と委任を受けなければ、ローマ総督からは、反乱とも誤解されかねません。
よってユダヤ議会は、当時のローマ総督ポンテオ・ピラトの許可をも取り付けていたことは間違いないことです。
さて、彼らはガリラヤ湖を通り、さらに北上し、ダマスコに近くなった正午のことです。この時刻は、今現在と同じ時間です。ルカはローマ暦(太陽暦)の時制を用いてます。
「王よ、私は天からの光を見ました。それは太陽よりも明るく輝いて、私と同行者たちとの回りを照らしたのです。」
ここにも神様の不思議な摂理が計り知れます。正午ですから、真っ昼間なのです。太陽は昇っています。おそらくサウロたちが差し掛かっていた場所は、荒野でなかったかと考えられるのです。彼らはローマが舗装整備した、街道を進んでいたのです。その時、突如として、太陽よりも明るい光が彼らを覆ったのです。
ヨハネは証しします。
『この方は、初めに神と共におられた。すべてのものは、この方によって造られた。造られたもので、この方によらずにできたものは一つもない。
この方にいのちがあった。このいのちは人の光であった。光はやみの中に輝いている。やみはこれに打ち勝たなかった。
神から遣わされたヨハネという人が現われた。この人はあかしの為に来た。光についてあかしする為であり、すべての人が彼によって信じる為である。彼は光ではなかった。ただ光についてあかしする為に来たのである。
すべての人を照らすその真の光が世に来ようとしていた。(ヨハネの福音書1:2~1:9 )』
そしてそのまばゆい光をサウロだけでなく、同行していたユダヤ人兵士も目撃したことをサウロは述べているのです。それは夢や幻ではなく、実際に起こった出来事なのです。》