◇◆◇日々のみ言葉
2020年7月3日(金)
◎聖書箇所【マタイの福音書1章5節】
1:5 サルモンに、ラハブによってボアズが生まれ、ボアズに、ルツによってオベデが 生まれ、オベデにエッサイが生まれ、
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。現代訳では、
『1:5サルモンの子はボアズで、売春婦であったラハブから生まれた者であり、ボアズの子はオベデで、異邦人ルツから生まれ者であり、オベデの子はエッサイ』となっています。
昨日は「ラハブ」について学びました。今日は二人目の女性「ルツ」についてです。この名前もユダヤ人たちは、良く知っています。
旧約聖書は、モーゼ五書の次は士師記が続きます。そしてその次にルツ記が置かれているのです。ルツ記は毎年、七週の祭に、すなわち刈り入れの祭、あるいは五旬節、すなわちペンテコステの初日に、ユダヤ人の会堂において朗読されることになっています。
ルツ記によりますと、
『さばきつかさが治めていたころ、この地にききんがあった。それで、ユダのベツレヘムの人が妻とふたりの息子を連れてモアブの野へ行き、そこに滞在することにした。
その人の名はエリメレク。妻の名はナオミ。ふたりの息子の名はマフロンとキルヨン。彼らはユダのベツレヘムの出のエフラテ人であった。彼らがモアブの野へ行き、そこにとどまっているとき、ナオミの夫エリメレクは死に、彼女とふたりの息子があとに残された。
ふたりの息子はモアブの女を妻に迎えた。ひとりの名はオルパで、もうひとりの名はルツであった。こうして、彼らは約十年の間、そこに住んでいた。しかし、マフロンとキルヨンのふたりもまた死んだ。こうしてナオミはふたりの子どもと夫に先立たれてしまった。
そこで、彼女は嫁たちと連れ立って、モアブの野から帰ろうとした。モアブの野でナオミは、主がご自分の民を顧みて彼らにパンを下さったと聞いたからである。そこで、彼女はふたりの嫁と一緒に、今まで住んでいた所を出て、ユダの地へ戻るため帰途についた。
さて、ナオミはふたりの嫁に言います。
「あなたがたは、それぞれ自分の母の家へ帰りなさい。」
「いいえ。私たちは、あなたの民のところへあなたと一緒に帰ります。」
「帰りなさい。娘たち。なぜ私と一緒に行こうとするのですか。あなたがたは夫を持たないままでいるというのですか。それはいけません。私をひどく苦しませるだけです。」
オルパはしゅうとめに別れの口づけをしたが、ルツは彼女にすがりついていた。
「ご覧なさい。あなたの弟嫁は、自分の民とその神の所へ帰って行きました。あなたも帰りなさい。」
ルツは言った。
「あなたを捨て、あなたから別れて帰るように、私にしむけないで下さい。あなたの行かれる所へ私も行き、あなたの住まれる所に私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。」(ルツ記1:1~1:17抜粋)』と書かれています。
この後、ナオミとモアブ人の嫁であるルツは、ベツレヘムに戻ります。そしてルツは、買い戻しの権利を持つ親戚ボアズに見初められ、結婚して子を生み、ナオミの腕に赤子を抱かせることになります。
それがオベデであり、ダビデ王の祖父です。ルツはナオミを通して、真の神、主に対する信仰を持っていたのです。》