◇◆◇日々のみ言葉
2020年7月5日(日)
◎聖書箇所【マタイの福音書1章6節】
1:6 エッサイにダビデ王が生まれた。ダビデに、ウリヤの妻によってソロモンが生まれ、
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。現代訳は、
『1:6エッサイの子はダビデ王であった。ダビデの子はソロモンで、ウリヤの妻との不義な関係の後、生まれた者であり』となっています。
かつて主イエス様は、弟子たちにこのように教えられたことがありました。
『「[姦淫してはならない。]と言われたのを、あなたがたは聞いています。しかし、私はあなたがたに言います。だれでも情欲をいだいて女を見る者は、すでに心の中で姦淫を犯したのです。もし、右の目が、あなたをつまずかせるなら、えぐり出して、捨ててしまいなさい。からだの一部を失っても、からだ全体ゲヘナに投げ込まれるよりは、よいからです。」(マタイの福音書5:27~5:29)』
もちろん、これは比喩です。右の目を実際に切り捨ててしまうことを、主イエス様は求めているのではありません。
主イエス様が教えておられることは、誘惑は目から入って来ると言うことです。よって目に映る物に気をつけなさい、と言う教えなのです。
あの日、ダビデが見たものは何でしたか。
第Ⅱサムエル記によりますと、
『ある夕暮れ時、ダビデは床から起き上がり、王宮の屋上を歩いていると、ひとりの女が、からだを洗っているのが屋上から見えた。その女は非常に美しかった。ダビデは人をやって、その女について調べたところ、
「あれはヘテ人ウリヤの妻で、エリアムの娘バテ・シェバではありませんか。」との報告を受けた。ダビデは使いの者をやって、その女を召し入れた。(第Ⅱサムエル記11:2~11:4)』と書かれています。
こうしてダビデは罪を犯します。ウリヤの妻は身ごもります。しかしその子は生まれてすぐに死に絶えるのです。
第Ⅰ歴代誌によりますと、
『エルサレムで彼に生まれた者は次のとおりである。シムア、ショバブ、ナタン、ソロモン。この四人はアミエルの娘バテ・シュアによる子である。(第Ⅰ歴代誌3:5)』と書かれています。よって、死んだ最初の子は「シムア」であることが分かります。
マリヤの夫ヨセフは、確かにダビデの血筋であり、ソロモンの直系です。しかしそれでは、主イエス・キリストとは血がつながっていないことになります。
ウリヤの妻は、ダビデに四人の男子を生みます。その三番目の子がナタンです。よりによって、預言者ナタンと同じ名前をつけた理由は分かりませんが、実は、ナタンの血筋こそ、主の母マリヤの血筋となるのです。その事実は、ルカがマリヤの系図をその福音書に記載していることから分かります。
ダビデには、多くの子どもが与えられました。それほど妻と側女が多かったからです。しかし、主の養父ヨセフも、主の母マリヤも、ダビデとウリヤの妻であったバテ・シェバとの間に生まれた子どもからの直系なのです。
ここにも、神様の不思議な摂理と哀れみを、感じないではいられないでしょうか。》