• 日々のみ言葉 2020年9月9日(水)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2020年9月9日(水)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書5章17節~18節】
    5:17「私が来たのは律法や預言者を廃棄するためだと思ってはなりません。廃棄するためにではなく、成就するために来たのです。
    5:18 まことに、あなたがたに告げます。天地が滅びうせない限り、律法の中の一点一画でも決してすたれることはありません。全部が成就されます。」

    ◎ショートメッセージ
    《ここで主が言われます「律法や預言者」とは、旧約聖書のことです。つまり、新改訳聖書の訳は誤訳とも言えるのです。それは原文に忠実に訳しているからです。

     当時、ヘブル語聖書すなわち今で言う旧約聖書のことを、「律法と預言者と諸書」と呼んでいたのです。よって主イエスが廃棄するのではなく成就されるのは、旧約聖書に書かれたメシヤに関する預言を指し示しています。

     現代訳は、このようになっています。
    『5:17「私は、律法や預言者と呼ばれる旧約聖書の教えを不要なものとするために来たのだと思わないで下さい。むしろ、私は旧約聖書を行なうために来たのです。
    5:18 確かに、旧約聖書のすべては、たとい天地が滅んだとしても、必ず実現されます。それほど確かなものです。」』

     旧約聖書の中には、モーセを通して与えられた十戒、そして律法が書かれています。しかし律法は、罪が何であるのかを明らかにすることが目的であって、実は誰一人完璧に守ることが出来ないことを教えているのです。
     もし、人間の誰かが何一つ破ることなく守ることが出来るのであれば、メシアは必要ないことになります。主イエス・キリストは十字架に掛かって死ぬ必要はないことになるのです。

     旧約聖書は、やがて「救い主」が来られることを預表した書であり、新約聖書は、その「救い主」こそが「ナザレのイエス」であること、また主イエスが何を成されたのかが描かれている書物であるのです。

     すなわち、聖書の主人公は、主イエス・キリストなのです。ナザレのイエスなのです。そして、さらに言いますならば、歴史は、Historyであって、すなわちHis Story、つまり彼、主イエスの歴史となるわけです。

     使徒パウロはこう証しています。
    『御子は、見えない神のかたちであり、すべての造られたものより先に生まれた(※注)方です。なぜなら、天と地にあるすべてのものは、見えるものも見えないものも、王座であれ主権であれ、支配であれ権威であれ、御子にあって造られたからです。万物は御子によって造られ、御子のために造られました。御子は万物に先立って存在し、万物は御子にあって成り立っています。(コロサイ人への手紙1:15~1:17)』と。

     主イエス・キリスト、このお方が創造主なる神様です。新改訳は「先に生まれた」と大きな誤訳をしています。ここから御子イエスが、被造物であるかのごとく誤解が生じています。そうではありません。創造主なる主イエスは、父なる神と聖霊なるお方と共に、永遠の昔からすでに存在されておられたのです。》

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