◇◆◇日々のみ言葉
2020年9月10日(木)
◎聖書箇所【マタイの福音書5章19節】
5:19「だから、戒めのうち最も小さいものの一つでも、これを破ったり、また破るように人に教えたりする者は、天の御国で、最も小さい者と呼ばれます。しかし、それを守り、また守るように教える者は、天の御国で、偉大な者と呼ばれます。」
◎ショートメッセージ
《5:17「私が来たのは律法や預言者を廃棄するためだと思ってはなりません。廃棄するためにではなく、成就するために来たのです。
5:18 まことに、あなたがたに告げます。天地が滅びうせない限り、律法の中の一点一画でも決してすたれることはありません。全部が成就されます。」
先日書きましたように、新改訳は誤訳です。よって、もう一度5章17節から19節まで現代訳を掲載したいと思います。
『5:17「私は、律法や預言者と呼ばれる旧約聖書の教えを不要なものとするために来たのだと思わないで下さい。むしろ、私は旧約聖書を行なうために来たのです。
5:18 確かに、旧約聖書のすべては、たとい天地が滅んだとしても、必ず実現されます。それほど確かなものです。
5:19ですから、もし旧約聖書の戒めの中のごく小さなものでも破ったり、また破ってもよいと教える人がいれば、その人は天国ではつまらぬ者とされます。それとは逆に、それを自分でも守り、人にも守るように教える人は、天国で偉い人と言われます。」』
何度も言います。律法を完全に守ることは人間には出来ません。
「それとは逆に、それを自分でも守り、人にも守るように教える人は」と言われたことは、まさしくパリサイ人や律法学者たちのことを指し示してはいないでしょうか。
ここで主イエス様が言っておられる真意は何なのでしょうか。もう一度、文章を良く見てみましょう。
現代訳で、「もし旧約聖書の戒めの中のごく小さなものでも破ったり、また破ってもよいと教える人」も、そして「それとは逆に、それを自分でも守り、人にも守るように教える人」も、どちらも天国には行くのです。ただし、前者は天国ではつまらぬ者とされ、後者は、天国で偉い人と言われます。
つまり、天国に行くには、律法を守ったり、破ったりが条件ではないことを、主イエスは教えておられるのです。
それだからこそ、20節が続くのです。
『「まことに、あなたがたに告げます。もしあなたがたの義が、律法学者やパリサイ人の義にまさるものでないなら、あなたがたは決して天の御国に、はいれません。」(使徒の働き5:20)』と。
当時、最も厳格に律法を守り、また守ることを教えていたのは、パリサイ派に属している律法学者、すなわちパリサイ人であったことは自他共に認められていたのです。
その彼らの義にまさらなければ、決して天の御国にはいれません、と主は言われるのです。
行ないではありません。恵みのみです。十字架のみです。》