◇◆◇日々のみ言葉
2020年11月4日(水)
◎聖書箇所【マタイの福音書7章1節】
7:1「さばいてはいけません。さばかれないためです。」
◎ショートメッセージ
《ここから「山上の垂訓」も、新しい教えに入って行きます。それでは、なぜ主イエス様はこのように言われるのでしょうか。しかも、この教えは弟子たちに対するものです。
もちろん十二使徒を指しますが、私たち一人一人に向けての教えでもあるのです。
何度も言いますが、「山上の垂訓」の教えは、単なる「教え」ではなく、「預言」でもあるのです。
なぜなら、この時には、まだ主イエス様は「十字架」にかかってはおられないからです。つまり「旧約」の世界に生きておられるのです。
それでは一体何時から新約の時代に入って行くことになるのでしょうか。このことを勘違いしている人も多いのですが、新約聖書が完結した時ではありません。
主が、ご自身の尊い血潮を流された時、そして十字架上において、「完了した」と言われ、ご自身の霊を父なる神に委ねられた時、すなわち死んで下さった時、新約の時代に入ることになるのです。
そのしるしとして、地震が起こり、神殿の至聖所の幕が上から下へと真っ二つに裂けたのです。
主イエス様は、十字架上において、すべての人の罪の身代わりとして、その人が受けるべきすべての「裁き」を、一身上に引き受けられました。その裁きを永遠の淵の中に持って行かれたのです。だからこそ、本日のみ言葉である箇所、
「さばいてはいけません。さばかれないためです。」と教えられたのです。
そうであっても、私たちは、未だに懲りずに、そして何時でも他人を裁くのです。赦すことよりも裁くことが先となり、またすぐに簡単に裁くのです。
つまり、自分が善悪の判断を決するのです。それこそが、自分が神とすることの意味でもあります。
蛇であるサタンは、アダムの妻エバにこのように語って、罪に引きずり込みました。
『さて、神である主が造られたあらゆる野の獣のうちで、蛇が一番狡猾であった。蛇は女に言った。
「あなたがたは、園のどんな木からも食べてはならない、と神は、ほんとうに言われたのですか。」
女は蛇に言った。
「私たちは、園にある木の実を食べてよいのです。しかし、園の中央にある木の実について、神は、『あなたがたは、それを食べてはならない。それに触れてもいけない。あなたがたが死ぬといけないからだ。』と仰せになりました。」
そこで、蛇は女に言った。
「あなたがたは決して死にません。あなたがたがそれを食べるその時、あなたがたの目が開け、あなたがたが神のようになり、善悪を知るようになることを神は知っているのです。」(創世記3:1~3:5)』
この誘惑に負けた時こそ、人類に取って最大の悲劇となったわけです。「善悪」を知ったのではなく、「悪」を知ることになったからです。
そして『あなたがたの目が開け、あなたがたが神のようになり~』と言うことこそ、自己中心となり、自分を神とし、裁きを行なうことになるのです。明日も同じ箇所からです。》