◇◆◇日々のみ言葉
2021年2月15日(月)
◎聖書箇所【マタイの福音書10章7節~10節】
10:7 「行って、『天の御国が近づいた。』と宣べ伝えなさい。
10:8 病人を直し、死人を生き返らせ、らい病人をきよめ、悪霊を追い出しなさい。あなたがたは、ただで受けたのだから、ただで与えなさい。
10:9 胴巻に金貨や銀貨や銅貨を入れてはいけません。
10:10 旅行用の袋も、二枚目の下着も、くつも、杖も持たずに行きなさい。働く者が食べ物を与えられるのは当然だからです。」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
主イエスは、12人をガリラヤの町々や村々に遣わされました。主イエスは、公生涯の間に、二回、十二使徒たちをこのように遣わされたことが、聖書には記載されています。最初は、12人を二人一組として6チームを送ります。
そしてその次には、さらに弟子の中から60人を選ばれ、十二使徒と合わせて72人36チームを遣わされるのです。
ルカの福音書によりますと、
『その後、主は、別に七十人を定め、ご自分が行くつもりのすべての町や村へ、ふたりずつ先にお遣わしになった。そして、彼らに言われた。
「実りは多いが、働き手が少ない。だから、収穫の主に、収穫のために働き手を送って下さるように祈りなさい。
さあ、行きなさい。いいですか。私があなたがたを遣わすのは、狼の中に小羊を送り出すようなものです。財布も旅行袋も持たず、くつもはかずに行きなさい。」(ルカの福音書10:1~10:4抜粋)』と書かれています。
ここでは、「七十人」となっていますが、別の写本では72人となっています。よって、十二使徒と、新たに選ばれた60人を合わせて、72人を派遣したと言う説が、一番正しいように思えるのです。
この時にも主イエスは、「財布も旅行袋も持たず、くつもはかずに行きなさい。」と言われています。ここから、当時、旅行するには、財布の他に「旅行袋」を持って行くことが常識であったことがうかがえます。また、「くつもはかずに行きなさい」と言われましたが、「裸足で行きなさい」と言う意味ではなく、旅行用のくつのことを指しています。 つまり、旅行用の丈夫なくつがあったのです。主イエスは、「普段の格好で行きなさい」と言われているのです。
「胴巻に金貨や銀貨や銅貨を入れてはいけません。旅行用の袋も、二枚目の下着も、くつも、杖も持たずに行きなさい。(マタイ)」と言われ、あるいは「財布も旅行袋も持たず、くつもはかずに行きなさい。(ルカ)」と言われたことは、弟子たちにして見れば、かなり高いハードルであって、さぞかし信仰が試されたに違いないと思われるのです。
しかし結果としては、主イエスの所に戻って来ますと、彼らは皆、主の言われたことが真に真実であったことを証ししています。
もちろん、当時のユダヤ社会と現在の日本の状況とは、まったく異なっていますが、主イエスの言われた言葉は、今でも真実であって、神様が心配して下さることを私たちに教えているのです。》