• 日々のみ言葉 2021年4月12日(月)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2021年4月12日(月)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書12章1節~2節】
    12:1 その頃、イエスは、安息日に麦畑を通られた。弟子たちはひもじくなったので、穂を摘んで食べ始めた。
    12:2 すると、パリサイ人たちがそれを見つけて、イエスに言った。「ご覧なさい。あなたの弟子たちが、安息日にしてはならないことをしています。」

    ◎ショートメッセージ
    《今日から、またマタイの福音書の学びに戻ります。
     主イエス様とパリサイ人や律法学者たちとの間には、常に「安息日論争」が存在していました。この時においても、十二弟子たちの取った行動に対して、彼らは異議を唱えて来たのです。

    「ご覧なさい。あなたの弟子たちが、安息日にしてはならないことをしています。」

     この言葉には、明らかに弟子たちに対する異議と言うよりも、主イエス様に対する挑戦の思惑が込められています。
     つまり、「あなたの弟子」と言う言い方においてです。彼らの思惑は、『安息日にしてはならないことを、するように仕向けるラビとは何ごとか』と言うわけです。

     それでは、ここで何が問題だと言うのでしょうか。安息日には、仕事をしてはいけないと定められています。しかし、実際に何が仕事となり、何が仕事に値しないか、聖書には詳細にわたって書き記されてはいないのです。よって、仕事か仕事ではないと言う基準を、律法学者たちは、区別をつける為に考え出したのです。それが、「ミシュナ」であり、「昔の人の言い伝え」とも言われる書物なのです。そこには、細かく禁止令が書き記されています。

     よって、彼らの理解では、安息日に穂を摘むことは、収穫となり、仕事になるのです。
     しかし弟子たちは、収穫したわけではありません。たまたま空腹を感じたので、麦畑の穂を摘んで食べただけなのです。
     むしろ、そちらの方が問題ではないでしょうか。つまり十戒の「盗んではならない」に触れないでしょうか。

     実は、当時のユダヤにおいては、旅人が麦畑の穂を手で摘んで、少し食べることは、許されていたようです。もちろん鎌で刈ったとしたら盗人です。まさしくこれは、隣人に対する愛の教えとも思われます。

     そんな事は、パリサイ人や律法学者たちは百も承知なのです。わざと、主イエスに難題や文句を振りかけているのです。それによって、主イエスを陥れようとたくらんでいるわけです。》

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