◇◆◇日々のみ言葉
2021年4月15日(木)
◎聖書箇所【マタイの福音書12章5節~8節】
12:5「また、安息日に宮にいる祭司たちは安息日の神聖を冒しても罪にならないということを、律法で読んだことはないのですか。
12:6あなたがたに言いますが、ここに宮より大きな者がいるのです。
12:7『私はあわれみは好むが、いけにえは好まない。』ということがどういう意味かを知っていたら、あなたがたは、罪のない者たちを罪に定めはしなかったでしょう。
12:8 人の子は安息日の主です。」
◎ショートメッセージ
《昨日の聖書箇所も含めて考えたいと思います。新改訳の訳は、かなり難しい訳で、誤解を招く訳とも思われます。つまり、「安息日に神殿にいる祭司たちが、「ミシュナ」に書かれた安息日の禁止令を破ったとしても罪にならない」とも取れるからです。
そうではなく、安息日であっても神殿には祭司たちの務めが絶え間なくあるのです。それは、彼らに取っては、まさしく「仕事」に当たるわけですが、祭司は特別に除外されると言うことなのです。
そして、次に言われた事こそ、パリサイ人や律法学者たちの怒りの頂点を引き起こした言葉でした。
「あなたがたに言いますが、ここに宮より大きな者がいるのです。」
これは、ご自身こそが、神殿において礼拝されるべき神であると言う意味です。
そして、
『私はあわれみは好むが、いけにえは好まない。』と、主が引用されたのは、ホセア書です。原文は、
『私は誠実を喜ぶが、いけにえは喜ばない。全焼のいけにえより、むしろ神を知ることを喜ぶ。(ホセア6:6)』となっています。
実は、カペナウムの取税人であったレビを召し出し、レビの家に食卓に招かれた時、主イエスはパリサイ人や律法学者たちに、同じ事を言われています。
『イエスは、そこを去って道を通りながら、収税所にすわっているマタイという人をご覧になって、
「私について来なさい。」と言われた。すると彼は立ち上がって、イエスに従った。
イエスが家で食事の席に着いておられるとき、見よ、取税人や罪人が大ぜい来て、イエスやその弟子たちと一緒に食卓に着いていた。すると、これを見たパリサイ人たちが、イエスの弟子たちに言った。
「なぜ、あなたがたの先生は、取税人や罪人と一緒に食事をするのですか。」
イエスはこれを聞いて言われた。
「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。『私はあわれみは好むが、いけにえは好まない。』とはどういう意味か、行って学んで来なさい。私は正しい人を招くためではなく、罪人を招くために来たのです。」(マタイの福音書9:9~9:13)』
ここから、主イエスはホセア書6章からのみ言葉を何度も慣用句として用いておられたことが分かります。》