◇◆◇日々のみ言葉
2021年5月9日(日)
◎聖書箇所【マタイの福音書12章46節~50節】
12:46 イエスがまだ群衆に話しておられるときに、イエスの母と兄弟たちが、イエスに何か話そうとして、外に立っていた。
12:47 すると、だれかが言った。「ご覧なさい。あなたのおかあさんと兄弟たちが、あなたに話そうとして外に立っています。」
12:48 しかし、イエスはそう言っている人に答えて言われた。「私の母とはだれですか。また、私の兄弟たちとはだれですか。」
12:49 それから、イエスは手を弟子たちのほうに差し伸べて言われた。「見なさい。私の母、私の兄弟たちです。
12:50 天におられる私の父のみ心を行なう者はだれでも、私の兄弟、姉妹、また母なのです。」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
マルコの福音書の並行記事によりますと、
『イエスの身内の者たちが聞いて、イエスを連れ戻しに出て来た。「気が狂ったのだ。」と言う人たちがいたからである。(マルコの福音書3:21)』と、書き記されており、主の家族が迎えに来た理由が分かります。
聖書には、主イエスが彼らと話し合われたかどうかは、ここからでは分かりません。しかし、ルカの福音書には再度、家族が主イエスを呼んで話をしようとした事が描かれています。しかも、その時には、あまりの群衆によって、彼らは主イエスには近づけなかったのです。
よって、本日の聖書箇所の時点では、会うことがかなわなかったと解釈するほうが正しいでしょう。そして、次の日に、再度試みたことが、ルカの福音書における並行記事であると考えられます。
この場所はカペナウムです。主の母マリアと弟と妹たちは、実の叔母サロメの所に宿泊したことも、間違いないでしょう。
それでは、なぜ主は、母マリア、弟と妹たちに、会われなかったのでしょうか。それは、まだ時が満ちていないからです。
使いの者が言われます。
「ご覧なさい。あなたのおかあさんと兄弟たちが、あなたに話そうとして外に立っています。」
主イエスにとって、間違いなく母はマリアです。また四人の弟と二人の妹たちのことは、彼らが生まれた時から、よく知っています。彼らは、同じように母マリアの胎から生まれたのです。しかし、彼らの父はヨセフであって、主イエスの父ではありません。主イエスの父は、天のお父様です。主は聖霊によって、母マリアの胎に宿られたのです。
そして、
「見なさい。私の母、私の兄弟たちです。天におられる私の父のみ心を行なう者はだれでも、私の兄弟、姉妹、また母なのです。」と言われます。
これは、血の繋がった者でなくても、主イエスを信じ従う者は、みな兄弟姉妹であると言うことです。やがて来たる天の御国においては、みなが兄弟姉妹であって、本当に愛に満ちた共同体が形成されることになるのです。ハレルヤ!》