• 日々のみ言葉 2021年5月30日(日)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2021年5月30日(日)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書13章45節~46節】
    13:45 「また、天の御国は、良い真珠を捜している商人のようなものです。
    13:46 すばらしい値うちの真珠を一つ見つけた者は、行って持ち物を全部売り払ってそれを買ってしまいます。」

    ◎ショートメッセージ
    《ここで主イエスは、弟子たちに、二つのたとえを続けて話されました。実は同じようであって、その状況はまったく違っているのです。それは二つのたとえの主語によって明らかです。

     一つ目のたとえは、「宝」に焦点が置かれています。
    『「天の御国は、畑に隠された宝のようなものです。人はその宝を見つけると、それを隠しておいて、大喜びで帰り、持ち物を全部売り払ってその畑を買います。」(マタイの福音書13:44)』

     そして、今日の聖書箇所における二つ目のたとえは、「商人」に焦点が置かれているのです。
     当時、真珠は非常に貴重なものでした。もちろん天然真珠です。その最高のものは、今では信じられないほどの額で、取引されていたようです。
     よって、今と同じように、劣悪品が多く横行していたのです。真珠売買する商人は、本物と劣悪品を見極める為に、熟練と知識が必要とされていました。
     現在のダイヤモンド鑑定士も同じぐらいに、厳しい訓練を受けて一人前になるのです。その訓練方法は、四六時中、本物のダイヤを常に持ち歩き、手と目になじませるものであると聞いたことがあります。

     よって、真珠を探す商人も、品物の価値判断は明確あって、その商人が今までに見たこともない、「素晴らしい値打ちの真珠」を見つけたと言うのです。

     「福音」とは、そして「永遠の命」とは、それほどにも価値のあるものであって、行って持ち物を全部売り払ってそれを買ってしまいなさい、主は言われます。

     すなわち、前者のたとえでは、運良く偶然に「福音」を見い出した者、後者のたとえでは、熱心に捜し歩いて、ついに「福音」を見い出した者、どちらであったとしても、両者に取っては、最高のものを見い出したことには、変わりないのです。

     そして、この二つのたとえが共通している点においては、農夫も、そして商人も、持ち物を全部売り払って、それを手に入れるところにあります。すなわち神の国と富とは、両立しないと言うことです。

     主イエスは、パリサイ派に属する律法学者で、最高議会の議員でもあった若い青年に、言われたことがあります。
    『「もし、あなたが完全になりたいなら、帰って、あなたの持ち物を売り払って貧しい人たちに与えなさい。そうすれば、あなたは天に宝を積むことになります。そのうえで、私について来なさい。」
     ところが、青年はこの言葉を聞くと、悲しんで去って行った。この人は多くの財産を持っていたからである。それから、イエスは弟子たちに言われた。
    「まことに、あなたがたに告げます。金持ちが天の御国にはいるのはむずかしいことです。まことに、あなたがたにもう一度、告げます。金持ちが神の国にはいるよりは、らくだが針の穴を通るほうがもっとやさしい。」(マタイの福音書19:21~19:24)』と。》

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