◇◆◇日々のみ言葉
2021年7月31日(土)
◎聖書箇所【マタイの福音書17章10節~13節】
17:10 そこで、弟子たちは、イエスに尋ねて言った。「すると、律法学者たちが、まずエリヤが来るはずだと言っているのは、どうしてでしょうか。」
17:11 イエスは答えて言われた。「エリヤが来て、すべてのことを立て直すのです。
17:12 しかし、私は言います。エリヤはもうすでに来たのです。ところが彼らはエリヤを認めようとせず、彼に対して好き勝手なことをしたのです。人の子もまた、彼らから同じように苦しめられようとしています。」
17:13 そのとき、弟子たちは、イエスがバプテスマのヨハネのことを言われたのだと気づいた。
◎ショートメッセージ
《マルコの福音書の並行記事では、
『彼らはイエスに尋ねて言った。
「律法学者たちは、まずエリヤが来るはずだと言っていますが、それはなぜでしょうか。」
イエスは言われた。
「エリヤがまず来て、すべてのことを立て直します。では、人の子について、多くの苦しみを受け、さげすまれると書いてあるのは、どうしてなのですか。しかし、あなたがたに告げます。エリヤはもう来たのです。そして人々は、彼について書いてあるとおりに、好き勝手なことを彼にしたのです。」(マルコの福音書9:11~9:13)』と、書かれており、ルカはあえてこの箇所は省略しています。
メシアが来られる前に、預言者エリヤが来る事は、マラキ書の最後に書かれています。
『見よ。私は、主の大いなる恐ろしい日が来る前に、預言者エリヤをあなたがたに遣わす。彼は、父の心を子に向けさせ、子の心をその父に向けさせる。それは、私が来て、のろいでこの地を打ち滅ぼさないためだ。」(マラキ書4:5~4:6)』と。
聖書の預言は、二重になっていることが多いことを、すでに私たちは学んで知っています。例えば、主イエスの再臨は二回にわたって行なわれることを、私たちは知っています。この箇所でも同じなのです。
しかし大切な真理があります。それは、エリヤと言う人物、あるいは人格はただ一人しか存在しないと言うことです。私たち一人一人が、この世界において、唯一の人格であるようにです。
主イエスが再臨される前に、大艱難時代において、二人の証人の一人こそエリヤ本人なのです。しかし、主イエスが最初に来られた時は、エリヤ本人ではなく、エリヤと同じ働きをする者として、バプテスマのヨハネが遣わされたのです。
それゆえ主イエスは、
「エリヤはもうすでに来たのです。ところが彼らはエリヤを認めようとせず、彼に対して好き勝手なことをしたのです。」あるいは、
「しかし、あなたがたに告げます。エリヤはもう来たのです。そして人々は、彼について書いてあるとおりに、好き勝手なことを彼にしたのです。」と言われたのです。この時すでに、バプテスマのヨハネは殉教していたことは言うまでもありませんが。》