• 日々のみ言葉 2021年7月30日(金)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2021年7月30日(木)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書17章9節】
    17:9 彼らが山を降りるとき、イエスは彼らに、「人の子が死人の中からよみがえるときまでは、いま見た幻を誰にも話してはならない。」と命じられた。

    ◎ショートメッセージ
    《主イエスと、ゼベダイの子ヤコブとヨハネとシモン・ペテロは、ヘルモン山から下山し始めたのです。
     その時、主イエスは彼らに命じられました。

    「人の子が死人の中からよみがえるときまでは、いま見た幻を誰にも話してはならない。」

     マルコの並行記事では、
    『さて、山を降りながら、イエスは彼らに、人の子が死人の中からよみがえるときまでは、いま見たことを誰にも話してはならない、と特に命じられた。そこで彼らは、そのお言葉を心に堅く留め、死人の中からよみがえると言われたことはどういう意味かを論じ合った。(マルコの福音書9:9~9:10)』と書かれ、

     ルカでは、
    『この声がしたとき、そこに見えたのはイエスだけであった。彼らは沈黙を守り、その当時は、自分たちの見たこのことをいっさい、誰にも話さなかった(ルカの福音書9:36)』となっています。
     
    「人の子が死人の中からよみがえるとき」とは、今の私たちは、聖書が完結していますから、これが「主イエスの復活」のときであることは分かっています。
     しかし、この時の三人の弟子たちには、まだその奥義が隠されており、よって理解出来ませんでした。それゆえ、どういう意味なのか、論じ合ったと言うわけです。

     まず残された他の弟子たちへの配慮であったとも考えられます。もし三人が、その事を自慢げに話したとしたら、その体験を出来なかった他の九人は、どのように思うのでしょうか。
     そして、もし主が命じられなかったとしたら、三人の弟子たちは、あらゆる場面と場所でそのことを証しするかも知れないのです。
     とするならば、十字架に向けての主イエスの公生涯最後の働きを、人々によって邪魔される危険性があったとも思われます。

     この時点のユダヤの人々は、聖書に約束されたメシアは、政治的・軍事的メシアであると考えていました。彼らが、モーセとエリヤがヘルモン山に現われたことを知ったなら、主イエスを、ローマ帝国に対抗する王として、担ぎ上げることにもなりかねないからです。
     主イエスは霊的メシアであって、罪を赦し、罪から解放する為に来られたのです。
     
     彼らは、この変貌山の出来事を、かなりの間、おそらく主イエスが昇天されるまでは、誰にも話さなかったに違いありません。》

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