◇◆◇日々のみ言葉
2021年10月8日(金)
◎聖書箇所【マタイの福音書21章14節~17節】
21:14 また、宮の中で、盲人や足なえが御もとに来たのでイエスは彼らをいやされた。 21:15 ところが、祭司長、律法学者たちは、イエスのなさった驚くべきいろいろのことを見、また宮の中で子どもたちが「ダビデの子にホサナ。」と言って叫んでいるのを見て腹を立てた。
21:16 そしてイエスに言った。「あなたは、子どもたちが何と言っているか、お聞きですか。」イエスは言われた。「聞いています。『あなたは幼子と乳飲み子たちの口に賛美を用意された。』とあるのを、あなたがたは読まなかったのですか。」
21:17 イエスは彼らをあとに残し、都を出てベタニヤに行き、そこに泊まられた。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からです。
今日は、子どもたちが叫んだことについて、祭司長や律法学者たちが腹を立てたことについて考えて見ましょう。
主イエスは、異邦人の庭において「宮清め」をなされた後、宮の中で、御もとにやって来た、盲人や足なえの人々をいやされたのです。その時、その大いなる御わざを、サドカイ派の祭司長たち、パリサイ派の律法学者たちは目撃することになります。しかし、それだけではないのです。そこには子どもたちもいたのです。普段は価値のないものと思われている子どもたちも、主イエスが成された奇跡的ないやしを目の当たりに見たのです。もちろん、彼らもみ言葉を学んでいますから知っています。特にメシア預言さえも、唱えていると思われます。
メシアは、誰の血筋であるのかと言いますと、「ダビデの子」であり、ダビデの血をひく者なのです。
子どもたちは、歓喜を持って叫びます。「ダビデの子にホサナ。」と。それを聞いた、ユダヤの指導者たちは、主イエスに苦情を申し立てたのです。
「あなたは、子どもたちが何と言っているか、お聞きですか。」
もちろん、こんな敬意語ではなく、彼らは怒りの頂点に達していましたので、
「おまえは、子どもたちが何と言っているのか、聞いているのか。」と言う強い口調であったと思われます。
それに対して、主イエスは詩篇第8篇から引用なされます。
『あなたは幼子と乳飲み子たちの口によって、力を打ち建てられました。それは、あなたに敵対する者のため、敵と復讐する者とをしずめるためでした。(詩篇8:2)』
もちろん彼らは、この詩篇を知っています。特にこの節の後半こそ、彼ら自身のことを指し示していることは明白です。彼らにはそれが分かったのです。
主イエスと弟子たちの一行は、都を出てベタニアに向かいます。私は、この時にも、マルタとマリアとラザロの家に行かれたと思っています。》