◇◆◇日々のみ言葉
2021年10月19日(火)
◎聖書箇所【マタイの福音書22章1節~6節】
22:1 イエスはもう一度たとえをもって彼らに話された。
22:2 「天の御国は、王子のために結婚の披露宴を設けた王にたとえることができます。
22:3 王は、招待しておいたお客を呼びに、しもべたちを遣わしたが、彼らは来たがらなかった。
22:4 それで、もう一度、次のように言いつけて、別のしもべたちを遣わした。『お客に招いておいた人たちにこう言いなさい。「さあ、食事の用意ができました。雄牛も太った家畜もほふって、何もかも整いました。どうぞ宴会にお出かけ下さい。」』
22:5 ところが、彼らは気にもかけず、ある者は畑に、別の者は商売に出て行き、
22:6 その他の者たちは、王のしもべたちをつかまえて恥をかかせ、そして殺してしまった。」
◎ショートメッセージ
《今日からマタイの福音書の学びも、第22章に入ります。
主イエスが、ユダヤの指導者たちに語られた「たとえの三部作」の最後となります。本日は、「王子の結婚の披露宴」のたとえの前半部からとなります。
ここで、主イエスが言われる「招待していたお客」とは、ユダヤ人のことです。具体的には、最高議会の指導者たちを指しています。
彼らは「天の御国」に招待されていたのです。すなわち「招待状」がすでに送られていました。その「招待状」こそ、旧約聖書です。
「王」とは、神様のことです。神様は、招待しておいたお客を呼びに、しもべたちを遣わします。その「しもべ」とは、旧約時代の預言者たちを指しています。しかし、招待されたお客たちは、来たがらなかったのです。
それで、「王」なる神様は、もう一度、次のような伝言を託して、別のしもべたちを遣わします。
「さあ、食事の用意ができました。雄牛も太った家畜もほふって、何もかも整いました。どうぞ宴会にお出かけ下さい。」と。
しかし、彼らは気にもかけず、ある者は畑に、別の者は商売に出て行き、その他の者たちは、王のしもべたちをつかまえて恥をかかせ、そして殺してしまったと言うのです。
具体的には、ザカリアを指しています。主イエスご自身、彼の事について、パリサイ人や律法学者たちに言及しています。
ルカの福音書によれば、
『「忌まわしいことだ。あなたがたは、預言者たちの墓を建てている。しかし、あなたがたの先祖は預言者たちを殺したのです。そのようにして、あなたがたは、自分の先祖のしたことの証人となり、それを認めています。なぜなら、あなたがたの先祖が預言者たちを殺し、あなたがたがその墓を建てているからです。
だから、神の知恵もこう言いました。『私は預言者たちや使徒たちを彼らに遣わすが、彼らは、そのうちのある者を殺し、ある者を迫害する。
世の初めから流されたすべての預言者の血の責任を、この時代が問われるためである。それは、アベルの血から、祭壇と神の家との間で殺されたザカリヤの血に至るまでの、そうだ。私は言う。この時代はその責任を問われる。』」(ルカ11:50 ~11:51)』と。
また、このたとえの中においても、主イエスの十字架が暗示されています。》