◇◆◇日々のみ言葉
2021年10月20日(水)
◎聖書箇所【マタイの福音書22章7節】
22:7「王は怒って、兵隊を出して、その人殺しどもを滅ぼし、彼らの町を焼き払った。」
◎ショートメッセージ
《昨日からマタイの福音書は、第22章に入りました。主イエスが語られた、「王子の結婚の披露宴」のたとえの前半から学びました。前半部分を再度、掲載します。
『イエスはもう一度たとえをもって彼らに話された。
「天の御国は、王子のために結婚の披露宴を設けた王にたとえることができます。王は、招待しておいたお客を呼びに、しもべたちを遣わしたが、彼らは来たがらなかった。
それで、もう一度、次のように言いつけて、別のしもべたちを遣わした。
『お客に招いておいた人たちにこう言いなさい。「さあ、食事の用意ができました。雄牛も太った家畜もほふって、何もかも整いました。どうぞ宴会にお出かけ下さい。」』
ところが、彼らは気にもかけず、ある者は畑に、別の者は商売に出て行き、その他の者たちは、王のしもべたちをつかまえて恥をかかせ、そして殺してしまった。(マタイ22:1 ~22:6)』
そして、その続きが本日の聖書箇所となります。
「『王は怒って、兵隊を出して、その人殺しどもを滅ぼし、彼らの町を焼き払った。』」
主イエスの言われたこの箇所は、まさしく聖都エルサレムに対する裁きを預言しています。
主イエスの十字架は、数年の幅はあるのですが、紀元27年~紀元30年頃だと考えられています。そして、この預言の言葉が成就するのは、40年後のことになります。
紀元70年に、エルサレムは陥落し、ユダヤの指導者たちは、全員処刑されます。よって、主イエスが言われる「兵隊」とは、ローマ軍のことです。その時の皇帝ウェスパシアノスの息子ティトスが、指揮官となって聖都エルサレムを陥落させます。このティトスも、やがて父の跡を次いで、次のローマ皇帝となるのです。
主イエスは、まことに愛のお方であられます。ご自身を十字架につけた者たちの為にも、身代わりとなって、その者らのすべての罪を背負われて、十字架にかかって下さいました。
そして、彼らの為に悔い改めの期間を、40年をも備えられたのです。それにも関わらず、彼らの多くは、救い主であられる主イエスを信じ受け入れることなく、その人生を終え、あるいは、紀元70年に主の言われたさばきを受けたのです。》