◇◆◇日々のみ言葉
2021年10月25日(月)
◎聖書箇所【マタイの福音書22章15節~17節】
22:15 その頃、パリサイ人たちは出て来て、どのようにイエスを言葉のわなにかけようかと相談した。
22:16 彼らはその弟子たちを、ヘロデ党の者たちと一緒にイエスのもとにやって、こう言わせた。「先生。私たちは、あなたが真実な方で、真理に基づいて神の道を教え、だれをもはばからない方だと存じています。あなたは、人の顔色を見られないからです。
22:17 それで、どう思われるのか言ってください。税金をカイザルに納めることは、律法にかなっていることでしょうか。かなっていないことでしょうか。」
◎ショートメッセージ
《使徒ヨハネは、第四福音書の始めにこのように証ししています。
『初めに、言葉があった。言葉は神と共にあった。言葉は神であった。この方は初めに神と共におられた。
すべてのものは、この方によって造られた。造られたもので、この方によらずにできたものは一つもない。この方にいのちがあった。このいのちは人の光であった。光はやみの中に輝いている。やみはこれに打ち勝たなかった。(ヨハネ1:1~1:5)』と。
三位一体の創造主なる神様は、言葉によって、この世界を創造されました。しかし、パリサイ人や律法学者たちは、主イエスを「言葉の罠」にかけて殺害することを企てたのです。ここに、「言葉」の中に、大いなる真理が隠されていると言えないでしょうか。つまり、私たちが語る言葉が、非常に重要だと言うことです。
さて、この箇所において、パリサイ人たちは、なぜかヘロデ党の者たちと手を組んだことがうかがえます。
「ヘロデ党」とは、ヘロデ王朝を支持する目的を持ったユダヤ人の団体のことです。ローマ帝国の支配を背景に、ヘロデ王家の者がユダヤを治めることを望んだ人たちで、政治的色彩の濃い団体であったと言われています。
主イエスの教えは、パリサイ派とは相いれず、またヘロデ党の持つ理念とも食い違っていました。そこで、ヘロデ党とパリサイ派の者たちは宗教や政治で異なった立場に立ちつつも、手を結んで、主イエスに敵対したわけです。
それゆえ主は、パリサイ派と同様に、ヘロデのパン種に警戒せよと言われたのです
マルコの福音書には、
『弟子たちは、パンを持って来るのを忘れ、舟の中には、パンがただ一つしかなかった。
そのとき、イエスは彼らに命じて言われた。
「パリサイ人のパン種とヘロデのパン種とに十分気をつけなさい。」(マルコ8:14~8:15)』と書かれています。
明日も同じ箇所からです。》