◇◆◇日々のみ言葉
2021年11月12日(金)
◎聖書箇所【マタイの福音書23章16節~22節】
23:16「忌わしいものだ。目の見えぬ手引きども。あなたがたはこう言う。『だれでも、神殿をさして誓ったのなら、何でもない。しかし、神殿の黄金をさして誓ったら、その誓いを果たさなければならない。』
23:17 愚かで、目の見えぬ人たち。黄金と、黄金を聖いものにする神殿と、どちらがたいせつなのか。
23:18 また、こう言う。『だれでも、祭壇をさして誓ったのなら、何でもない。しかし、祭壇の上の供え物をさして誓ったら、その誓いを果たさなければならない。』
23:19 目の見えぬ人たち。供え物と、その供え物を聖いものにする祭壇と、どちらがたいせつなのか。
23:20 ですから、祭壇をさして誓う者は、祭壇をも、その上のすべての物をもさして誓っているのです。
23:21 また、神殿をさして誓う者は、神殿をも、その中に住まわれる方をもさして誓っているのです。
23:22 天をさして誓う者は、神の御座とそこに座しておられる方をさして誓うのです。」
◎ショートメッセージ
《主イエスは、ここで「誓い」について、あるいは「誓うこと」について、彼らに教えています。
以前、主イエスは「山上の垂訓」において、弟子たちに「誓う」ことについて、教えられたことがあります。それによりますと、
『「さらにまた、昔の人々に、『偽りの誓いを立ててはならない。あなたの誓ったことを主に果たせ。』と言われていたのを、あなたがたは聞いています。
しかし、私はあなたがたに言います。決して誓ってはいけません。すなわち、天をさして誓ってはいけません。そこは神の御座だからです。
地をさして誓ってもいけません。そこは神の足台だからです。エルサレムをさして誓ってもいけません。そこは偉大な王の都だからです。
あなたの頭をさして誓ってもいけません。あなたは、一本の髪の毛すら、白くも黒くもできないからです。
だから、あなたがたは、『はい。』は『はい。』、『いいえ。』は『いいえ。』とだけ言いなさい。それ以上のことは悪いことです。(マタイ5:33~5:37)』と。
主イエスが言われたことの背景には、当時のイスラエルの風習があってこそでした。つまり、当時の人々は、ささいなことでも、いちいちやたら誓う習慣があったのです。
また、「昔の人の言い伝え」によりますと、誓いに区別を置いて、ある種の誓いだけがそれを果たさなければならない義務を持っているとしたのです。すなわち、神様に立てた以外の誓いには、拘束性がないことにしていたのです。
主イエスの言われた真意は、どのような誓いであったにせよ、それは誓った以上、果たさなければならないものである、と言うことなのです。
それゆえ、クリスチャンは、当時の風習や習慣に沿って、一般のユダヤ人たちと同じように、むやみやたらに誓うことを禁じられたのです。
もちろん、真剣な誓いは誓っても良いのです。しかし、誓った以上、必ずその誓いを守らなければなりません。
パウロは宣願(神様への誓い)を立てました。それを果たす為に、彼はエルサレムに上ることになったのです。預言者アガポが制止したにもかかわらず。そして、神殿で捕縛されることになるのです。》