◇◆◇日々のみ言葉
2021年11月18日(木)
◎聖書箇所【マタイの福音書23章37節~39節】
23:37「ああ、エルサレム、エルサレム。預言者たちを殺し、自分に遣わされた人たちを石で打つ者。私は、めんどりがひなを翼の下に集めるように、あなたの子らを幾たび集めようとしたことか。それなのに、あなたがたはそれを好まなかった。
23:38 見なさい。あなたがたの家は荒れ果てたままに残される。
23:39 あなたがたに告げます。『祝福あれ。主の御名によって来られる方に。』とあなたがたが言うときまで、あなたがたは今後決して私を見ることはありません。」
◎ショートメッセージ
《ここで主イエスは、聖都エルサレムに対する哀歌を謳われています。
「私は、めんどりがひなを翼の下に集めるように、あなたの子らを幾たび集めようとしたことか。それなのに、あなたがたはそれを好まなかった。」
詩篇には、主なる神様が、愛する民を翼の下に覆うことが数回に渡って書かれています。モーセが謳った詩篇には、
『主は、ご自分の羽で、あなたをおおわれる。あなたは、その翼の下に身を避ける。主の真実は、大盾であり、とりでである。(詩篇91:4)』と、なっています。
また、ここでは、ご自身こそが、イスラエルの神様であられることを、間接的ですが、明確に宣言されています。
「見なさい。あなたがたの家は荒れ果てたままに残される。」
これこそ、紀元70年における「エルサレム滅亡」の預言です。城壁は崩され、聖都エルサレムは破壊されるのです。
「あなたがたに告げます。『祝福あれ。主の御名によって来られる方に。』とあなたがたが言うときまで、あなたがたは今後決して私を見ることはありません。」
ここで言われた「あなたがた」とは、パリサイ人や律法学者たちのことです。または、ユダヤ最高議会の議員たちです。そして、詩篇118篇を引用されます。
『主の御名によって来る人に、祝福があるように。私たちは主の家から、あなたがたを祝福した。(詩篇118:26)』
この詩篇には、「しゅろの日」における「エルサレム入場」の場面が預言されています。その時、群衆は、枝を振りながら、この言葉を叫んで主イエスを迎え入れるのです。それを快く思わなかったのが、パリサイ人や律法学者たちです。その彼らが、この言葉を言う時が、何時の日か来ることを、主イエスは預言されています。
この預言は、まだ成就していません。終末の最後に、成就することになります。》