◇◆◇日々のみ言葉
2021年11月27日(土)
◎聖書箇所【マタイの福音書24章15節~20節】
24:15「それゆえ、預言者ダニエルによって語られたあの『荒らす憎むべき者』が、聖なる所に立つのを見たならば、(読者はよく読み取るように。)
24:16 そのときは、ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。
24:17 屋上にいる者は家の中の物を持ち出そうと下に降りてはいけません。
24:18 畑にいる者は着物を取りに戻ってはいけません。
24:19 だが、その日、悲惨なのは身重の女と乳飲み子を持つ女です。
24:20 ただ、あなたがたの逃げるのが、冬や安息日にならぬよう祈りなさい。」
◎ショートメッセージ
《主イエス様が言われた、この預言も二重の意味を持っています。一つ目は、エルサレム滅亡の日についての預言です。
しかし、その時には、『荒らす憎むべき者』は、聖なる所に立たないのです。
新聖書辞典は、このように解釈しています。
『また、新約聖書においてこの語が用いられている箇所の文脈が、紀元70年のエルサレム神殿破壊の予告であることの関連から、この語が具体的には70年にティトス将軍(紀元39年~81年)が率いるローマ軍によるエルサレム攻略と神殿破壊を指すとする。
これは歴史的に成就したが、ティトスは実際には偶像を建てなかったので、荒らす忌むべき者は真の神に対する礼拝を廃止したことに対する比喩的表現であると考える。一説には、荒らす忌むべき者は、カイザルの肖像のついたローマ軍の軍旗を指すとする。』
ルカは、このことについて、主イエスの言われた預言を書き記しています。
『「しかし、エルサレムが軍隊に囲まれるのを見たら、その時には、その滅亡が近づいたことを悟りなさい。
その時、ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。都の中にいる人々は、そこから立ちのきなさい。いなかにいる者たちは、都にはいってはいけません。これは、書かれているすべてのことが成就する報復の日だからです。
その日、悲惨なのは身重の女と乳飲み子を持つ女です。この地に大きな苦難が臨み、この民に御怒りが臨むからです。人々は、剣の刃に倒れ、捕虜となってあらゆる国に連れて行かれ、異邦人の時の終わるまで、エルサレムは異邦人に踏み荒らされます。」(ルカ21:20~ 21:24)』と。
そして、もう一つは、「反キリスト」が、再建された「エルサレム神殿」に立つ時が来ると言うことです。これは、まだ成就してはいません。未来のことなのです。
彼は、自分こそ真の神であると宣言します。この時にも、エルサレムにいるクリスチャン(メシアニック・ジュー)は、奇跡的に脱出することが出来ると信じます。》