◇◆◇日々のみ言葉
2021年11月28日(日)
◎聖書箇所【マタイの福音書24章21節~22節】
24:21「そのときには、世の初めから、今に至るまで、いまだかつてなかったような、またこれからもないような、ひどい苦難があるからです。
24:22 もし、その日数が少なくされなかったら、ひとりとして救われる者はないでしょう。しかし、選ばれた者のために、その日数は少なくされます。」
◎ショートメッセージ
《主イエス様が言われた、この預言も二重の意味を持っています。一つ目は、紀元70年のエルサレム滅亡の日についての預言です。
その時、聖都エルサレムは、まさに地獄と化したのです。ローマ軍による包囲が続く中、エルサレムには飢饉が襲い、また市民は脱出することも許されず、もし脱出しようとするならば、同じユダヤ人でありながら、熱心党の者たちから殺されたのです。
また上手く脱出できたとしても、ローマ兵に捕まり、生きたまま腹を割かれました。なぜなら、脱出してくるユダヤ人は胃の中に、多くの金貨を飲み込んでいると言ううわさが立ったからです。どちらにしても、死しか有りませんでした。
それでも熱心党や、祭司長やパリサイ人や律法学者たちは降伏しませんでした。それは、神様が超自然的に介入されて、助け出して下さると言う盲目的な信仰によるものでした。彼らは、メシアとして来て下さった主イエス・キリストを、ローマ人に渡し、十字架につけたにもかかわらず。真の神様である主イエスを否定し、殺しておきながら。
市内の家の中には、そして路地や道ばたにも、葬れない多くの遺体が転がっていたのです。エルサレム中に死臭が満ちていました。
やがて、ローマ将軍ティトスによって、エルサレムは陥落します。祭司長たちを始め、指導者全員が処刑されるのです。このことについて、ユダヤ歴史家ヨセフォスは、著書「ユダヤ戦記」に詳しく書き残しています。まさに、主イエスが言われた通り成就したのです。
主は言われました。
『「おまえたち蛇ども、まむしのすえども。おまえたちは、ゲヘナの刑罰をどうしてのがれることができよう。
だから、私が預言者、知者、律法学者たちを遣わすと、おまえたちはそのうちのある者を殺し、十字架につけ、またある者を会堂でむち打ち、町から町へと迫害して行くのです。それは、義人アベルの血からこのかた、神殿と祭壇との間で殺されたバラキヤの子ザカリヤの血に至るまで、地上で流されるすべての正しい血の報復があなたがたの上に来るためです。まことに、あなたがたに告げます。これらの報いはみな、この時代の上に来ます。(マタイ23:33~23:36)』と。
しかし、終わりの時代の最後に、再びこの預言が成就する時がやって来ます。何時になるのかは、具体的には分かりませんが、人類が滅びようとする時であることは間違いありません。その時、いったいどれくらいの人間が、この地球に、この世界に生き残っていると言うのでしょう。
主イエスを信じて救われた者は、この場にはおりません。すでに、花嫁である教会として、携挙されています。しかし、その後においても、真理に立ち返り、救われる者が起こされるのです。それが「恵み」であり、「哀れみ」なのです。》