◇◆◇日々のみ言葉
2021年12月27日(月)
◎聖書箇所【マタイの福音書26章14節~16節】
26:14 そのとき、十二弟子のひとりで、イスカリオテ・ユダという者が、祭司長たちのところへ行って、
26:15 こう言った。「彼をあなたがたに売るとしたら、いったいいくらくれますか。」すると、彼らは銀貨三十枚を彼に支払った。
26:16 そのときから、彼はイエスを引き渡す機会をねらっていた。
◎ショートメッセージ
《今日から、またマタイの福音書の学びに戻ります。
前回までの、聖書箇所を掲載します。
『イエスは、これらの話をすべて終えると、弟子たちに言われた。
「あなたがたの知っているとおり、二日たつと過越の祭りになります。人の子は十字架につけられるために引き渡されます。」
そのころ、祭司長、民の長老たちは、カヤパという大祭司の家の庭に集まり、イエスをだまして捕え、殺そうと相談した。しかし、彼らは、
「祭りの間はいけない。民衆の騒ぎが起こるといけないから。」と話していた。
さて、イエスがベタニヤで、らい病人シモンの家におられると、ひとりの女がたいへん高価な香油のはいった石膏のつぼを持ってみもとに来て、食卓に着いておられたイエスの頭に香油を注いだ。弟子たちはこれを見て、憤慨して言った。
「何のために、こんなむだなことをするのか。この香油なら、高く売れて、貧乏な人たちに施しができたのに。」
するとイエスはこれを知って、彼らに言われた。
「なぜ、この女を困らせるのです。私に対して立派なことをしてくれたのです。貧しい人たちは、いつもあなたがたと一緒にいます。しかし、私は、いつもあなたがたと一緒にいるわけではありません。この女が、この香油を私のからだに注いだのは、私の埋葬の用意をしてくれたのです。まことに、あなたがたに告げます。世界中のどこででも、この福音が宣べ伝えられる所なら、この人のした事も語られて、この人の記念となるでしょう。」(マタイの福音書26:1~26:13)』
ヨハネの福音書によりますと、マルタの妹マリアが、非常に高価で純粋のナルドの香油を、主イエスにすべて振り注いだ時、一番怒りを覚えたのはイスカリオテのユダであったことを書き記しています。
またユダは、主イエス一行のお金を管理していましたが、そこから盗んでいたことを、ヨハネは明らかにしています。
さて、なぜイスカリオテのユダは、主イエスを銀貨三十枚で、売り渡したのでしょうか。その発端になったのが、「マリアのナルドの香油」の件であったと思われます。ナルドの香油は300グラムもあり、300デナリで売れました。それを盗むことが出来なかった悔しさがあったかも知れません。
銀貨30枚とは、30シェケルのことで、1シェケルは4デナリに相当しますから、120デナリとなります。当時の奴隷の一般的な値段であったと言われています。》