◇◆◇日々のみ言葉
2022年1月10日(月)
◎聖書箇所【マタイの福音書26章31節~32節】
26:31 そのとき、イエスは弟子たちに言われた。「あなたがたはみな、今夜、私のゆえにつまずきます。『私が羊飼いを打つ。すると、羊の群れは散り散りになる。』と書いてあるからです。
26:32 しかし私は、よみがえってから、あなたがたより先に、ガリラヤへ行きます。」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
マルコの福音書における同一並行記事では、
『そして、賛美の歌を歌ってから、みなでオリーブ山へ出かけて行った。イエスは、弟子たちに言われた。
「あなたがたはみな、つまずきます。『私が羊飼いを打つ。すると、羊は散り散りになる。』と書いてありますから。しかし私は、よみがえってから、あなたがたより先に、ガリラヤへ行きます。」(マルコ14:26~14:28)』となっており、ほとんどマタイと一緒です。この事から、明らかにマタイはマルコの福音書を基にして福音書を書き記したことが分かります。
ところが、ルカの福音書においては、最後の晩餐における主イエス様の教え、そして聖餐式が行なわれた時制、およびシモン・ペテロへの「三度の否認」の預言の順序が若干異なっているのです。
ここから、イスカリオテのユダが聖餐の恵みに預かったのか、それとも否かの問題が出て来るわけです。ルカの福音書には、聖餐式の時にはイスカリオテのユダはヨハネ・マルコの家を出て行く記述がないのです。しかも、福音書の中では、ルカが最も正確かつ物事が起こった順に書き記されていると言われているのです。
さて、主イエスが引用された聖書箇所は、ゼカリヤ書です。
『剣よ。目をさまして私の牧者を攻め、私の仲間の者を攻めよ。万軍の主の御告げ。牧者を打ち殺せ。そうすれば、羊は散って行き、私は、この手を子どもたちに向ける。(ゼカリヤ書13:7)』と書かれており、この預言の成就を述べています。
「しかし私は、よみがえってから、あなたがたより先に、ガリラヤへ行きます。」
すでに、主イエスは弟子たちに、三度以上にもわたって、受難予告をされました。しかも、すでに十字架刑に処せられることをも預言されています。この刑は、ローマ帝国反逆罪を犯した者に科せられるのです。弟子たちは、あえてその事については、恐れの余り主イエスに聞くことをしませんでした。
なぜなら、「よみがえる」と言うことの前提には、死があることは明白だったからです。》