◇◆◇日々のみ言葉
2022年2月1日(火)
◎聖書箇所【マタイの福音書26章69節~75節】
26:69 ペテロが外の中庭にすわっていると、女中のひとりが来て言った。「あなたも、ガリラヤ人イエスと一緒にいましたね。」
26:70 しかし、ペテロはみなの前でそれを打ち消して、「何を言っているのか、私にはわからない。」と言った。
26:71 そして、ペテロが入口まで出て行くと、ほかの女中が、彼を見て、そこにいる人々に言った。「この人はナザレ人イエスと一緒でした。」
26:72 それで、ペテロは、またもそれを打ち消し、誓って、「そんな人は知らない。」と言った。
26:73 しばらくすると、そのあたりに立っている人々がペテロに近寄って来て、「確かに、あなたもあの仲間だ。言葉のなまりではっきりわかる。」と言った。
26:74 すると彼は、「そんな人は知らない。」と言って、のろいをかけて誓い始めた。するとすぐに、鶏が鳴いた。
26:75 そこでペテロは、「鶏が鳴く前に三度、あなたは、私を知らないと言います。」とイエスの言われたあの言葉を思い出した。そうして、彼は出て行って、激しく泣いた。
◎ショートメッセージ
《ここから、いよいよシモン・ペテロによる、主イエスを三度否認する場面となります。
マタイは、大祭司カヤパの宗教的裁判の後に、この場面を描いていますが、ヨハネはその時間的な前後関係を正し、さらに詳細にわたって書き記しています。
すなわち、シモン・ペテロが、大祭司の庭に入った後、すぐに第一回目の否認が起こった事として描いています。
ヨハネによれば、
『シモン・ペテロともうひとりの弟子は、イエスについて行った。この弟子は大祭司の知り合いで、イエスと一緒に大祭司の中庭にはいった。しかし、ペテロは外で門の所に立っていた。それで、大祭司の知り合いである、もうひとりの弟子が出て来て、門番の女に話して、ペテロを連れてはいった。すると、門番のはしためがペテロに、
「あなたもあの人の弟子ではないでしょうね。」と言った。ペテロは、
「そんな者ではない。」と言った。
寒かったので、しもべたちや役人たちは、炭火をおこし、そこに立って暖まっていた。ペテロも彼らと一緒に、立って暖まっていた。
そこで、大祭司はイエスに、弟子たちのこと、また、教えのことについて尋問した。
イエスは彼に答えられた。
「私は世に向かって公然と話しました。私はユダヤ人がみな集まって来る会堂や宮で、いつも教えたのです。隠れて話したことは何もありません。なぜ、あなたは私に尋ねるのですか。私が人々に何を話したかは、私から聞いた人たちに尋ねなさい。彼らなら私が話した事がらを知っています。」
イエスがこう言われたとき、そばに立っていた役人のひとりが、
「大祭司にそのような答え方をするのか。」と言って、平手でイエスを打った。イエスは彼に答えられた。
「もし私の言ったことが悪いなら、その悪い証拠を示しなさい。しかし、もし正しいなら、なぜ、私を打つのか。」
アンナスはイエスを、縛ったままで大祭司カヤパの所に送った。 一方、シモン・ペテロは立って、暖まっていた。すると、人々は彼に言った。
「あなたもあの人の弟子ではないでしょうね。」ペテロは否定して、
「そんな者ではない。」と言った。大祭司のしもべのひとりで、ペテロに耳を切り落とされた人の親類に当たる者が言った。
「私が見なかったとでもいうのですか。あなたは園であの人と一緒にいました。」
それで、ペテロはもう一度否定した。するとすぐ鶏が鳴いた。(ヨハネ18:15~18:27)』となっています。明日も同じ箇所からです。》