• 日々のみ言葉 2022年2月12日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2022年2月12日(土)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書27章15節~18節】
    27:15 ところで総督は、その祭りには、群衆のために、いつも望みの囚人をひとりだけ赦免してやっていた。
    27:16 そのころ、バラバという名の知れた囚人が捕えられていた。
    27:17 それで、彼らが集まったとき、ピラトが言った。「あなたがたは、だれを釈放してほしいのか。バラバか、それともキリストと呼ばれているイエスか。」
    27:18 ピラトは、彼らがねたみからイエスを引き渡したことに気づいていたのである。

    ◎ショートメッセージ
    《「過越の祭り」の時に、エルサレムに集まった群衆の望みを聞き、ひとりの囚人を赦免することは、いったい何時から始まったのでしょうか。
     おそらく、ポンテオ・ピラトがローマ総督として、エルサレムに赴任した時からかも知れません。
     ポンテオ・ピラトは、第5代のユダヤの総督として、皇帝ティベリウスによって任命され、紀元26年から36年の間に在任しました。となりますと、主イエスの十字架は、この期間の間に行なわれたことは明白です。
     ただし、ヘロデ大王が、神様の裁きによって死んだ年は、紀元前4年と事実が判明しています。
     よって主イエスはその前年の紀元前5年、もしくは6年にお生まれになったはずです。
     そして、ラビとなる為には、30年を待たなければならず、それから3年半の公生涯を送るとしますと、紀元27年もしくは紀元28年に十字架刑になることとなります。

     さて、バラバとは、使徒ヨハネは「このバラバは強盗であった」と言っていますが、これは単なる物取りを意味しているのではありません。
     バラバが逮捕された理由については伝えられていませんが、おそらくローマの支配から解放を目指す武力的反乱であって、この事件は、当時の民衆によく知られたものであったと思われます。
     過越の祭の時にローマ総督が囚人を釈放する慣習については、福音書以外の文献には言及がないのですが、様々の理由で囚人を解放した例は伝えられています。
     ポンテオ・ピラトは、「バラバ・イエスか、キリストと呼ばれるナザレのイエスか」と群衆に問うたと伝えられています。

     ピラトは、ユダヤの指導者たちが、ねたみから主イエスを引き渡したことに気づいていました。ピラトは、何とかして主イエスを釈放するように仕向けます。しかし、祭司長たちや長老たちは、群衆の心をバラバに扇動することに成功し、その思惑通りに、バラバの代わりに、三本の杭の真中に十字架に付けられることになるのです。
     
     主イエスは、すべての人の主として、罪の身代わりとなって、十字架にかかられ死んで行きます。しかし具体的にも、極悪人バラバ・イエスの身代わりとしても、十字架にかかられることになるのです。》

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