◇◆◇日々のみ言葉
2022年2月13日(日)
◎聖書箇所【マタイの福音書27章19節】
27:19 また、ピラトが裁判の席に着いていたとき、彼の妻が彼のもとに人をやって言わせた。「あの正しい人にはかかわり合わないで下さい。ゆうべ、私は夢で、あの人のことで苦しいめに会いましたから。」
◎ショートメッセージ
《ポンテオ・ピラトは、ユダヤ最高議会の要請によって、主イエスの裁判を行ないました。最初は、ピラト本人のみによる事情聴取であり、次には、ガリラヤとペレヤの国主ヘロデ・アンティパスの裁判、しかしヘロデは、主イエスをピラトのもとに送り返して来たのです。そして、いよいよ、アントニヤ要塞の前広場に集まって来た群衆を前にして、最終裁判の席に着いたのです。
その時、マタイだけが書き記している不思議な出来事がありました。しかし、なぜこの事がマルコの福音書には書かれていないのでしょうか。
なぜなら、マタイはマルコの福音書をもとにして書いたはずだからです。マルコは、シモン・ペテロのメッセージ(主イエスの証し)を書き留め、それをもとに福音書を執筆しました。
大祭司の知り合いであったヨハネはもちろんのこと、一般のしかも一介のユダヤ人であるシモン・ペテロが、どうしてアントニヤ要塞のローマ総督の側にいることが出来ると言うのでしょう。
しかも、ピラトの妻は人をやって、彼女のメッセージを夫に伝えたのです。そんな時に、その使者は大声でピラトに伝えるでしょうか。そんなことは有り得ないことです。 常識的に言って、普通はピラトの耳元にささやくように、伝えないでしょうか。しかも妻からの伝言なのです。公の場において、それは面子に関わる事ではないでしょうか。
これは私の個人的な推測ですが、ポンテオ・ピラトの側近の部下の中から、やがて主イエスを信じる弟子が起こされたのではないでしょうか。その部下の証しが福音書に掲載されたのではないでしょうか。
ピラトの妻は、伝言でこのように伝えます。
「あの正しい人にはかかわり合わないで下さい。ゆうべ、私は夢で、あの人のことで苦しいめに会いましたから。」と。
明日も同じ箇所からです。明日は、この預言の解き明かしにはいりましょう。》