• 2022年2月13日礼拝メッセージの概要

    ◎本日の聖書箇所【使徒の働き14章19節~28節】(新約聖書p.264上段右側)
    14:19 ところが、アンティオキアとイコニオンからユダヤ人たちがやって来て、群衆を抱き込み、パウロを石打ちにした。彼らはパウロが死んだものと思って、町の外に引きずり出した。
    14:20 しかし、弟子たちがパウロを囲んでいると、彼は立ち上がって町に入って行った。そして翌日、バルナバとともにデルベに向かった。
    14:21 二人はこの町で福音を宣べ伝え、多くの人々を弟子としてから、リステラ、イコニオン、アンティオキアへと引き返して、
    14:22 弟子たちの心を強め、信仰にしっかりとどまるように勧めて、「私たちは、神の国に入るために、多くの苦しみを経なければならない」と語った。
    14:23 また、彼らのために教会ごとに長老たちを選び、断食して祈った後、彼らをその信じている主にゆだねた。
    14:24 二人はピシディアを通ってパンフィリアに着き、
    14:25 ペルゲでみ言葉を語ってからアタリアに下り、
    14:26 そこから船出してアンティオキアに帰った。そこは、二人が今回成し終えた働きのために、神の恵みにゆだねられて送り出された所であった。
    14:27 そこに着くと、彼らは教会の人々を集め、神が自分たちと共に行われたすべてのことと、異邦人に信仰の門を開いてくださったことを報告した。
    14:28 そして二人は、しばらくの間、弟子たちと共に過ごした。

    ◎メッセージ【第一次伝道旅行の終えて】
    《さて、リステラにおいてパウロとバルナバが伝道していますと、何とピシディアのアンティオキアとイコニオンから、二人に反対するユダヤ人たちがやって来たのです。おそらく、パウロとバルナバの消息を聞いて、追いかけてきたに違いありません。そして、パウロだけが彼らに見つかってしまい、石打ちの刑が行なわれたのです。バルナバは免れたのです。
     しかし、このことも神様のご計画であったと思われます。かつてサウロであった時、彼はステパノの石打ちの刑を目撃しています。サウロは、石を投げる者たちの上着の番をしていました。またステパノを殺すことに賛成していたのです。今回は何と、まったく真逆の立場に立たされたわけです。死んだと思われたパウロは、町の外に引きずり出されます。この時パウロは本当に死んだのです。そしてその事を、第Ⅱコリント人への手紙に証しています。
    『私は誇っても無益ですが、主の幻と啓示の話に入りましょう。私はキリストにある一人の人を知っています。この人は十四年前に、第三の天にまで引き上げられました。』と。
     この時の体験については、パウロはあまり多くを語ってはいませんが、彼は「第三の天」において、主イエスに出会ったに違いありません。そしてこの時に、パウロは主から多くの啓示を授かったと思われます。それ故、この後に書かれる書簡には、様々の奥義が書き記されたのです。
     また、パウロの書簡は、ルカあるいはマルコが代筆したと伝えられています。最後に、パウロが自筆にて、あいさつ文を書いています。なぜ、全文をパウロ自身が書かないのでしょうか。それは、この時の石打ちの刑により、顔に大きな傷を負ったからではないでしょうか。 もっとも考えられることは、右もしく左の目に大きな負傷を負ったのではないでしょうか。ガラテヤ書において、パウロは次のように書き記しています。
    『私の肉体には、あなたがたにとって試練となるものがあったのに、あなたがたは軽蔑したり嫌悪したりせず、かえって、私を神の御使いであるかのように、キリスト・イエスであるかのように、受け入れてくれました。あなたがたは、できることなら、自分の目をえぐり出して私に与えようとさえしたのです。』と。
     また、これも私の個人的な憶測にしか過ぎませんが、パウロは「第三の天」において、主イエスのみならず、ステパノにも会ったのではないでしょうか。心の傷が癒される為に。
     さて、弟子たちが囲んで見ている間にパウロは立ち上がりました。そして、デルベで伝道し、迫害を受けたリステラ、イコニオン、ピシディアのアンティオキアへと引き返して、彼らの為に、教会ごとに長老たちを選んだとあります。それからペルゲを経て、港町アタリヤからシリアのアンティオキアに戻って行きました。ここから彼らは遣わされたからです。
     最後に、私たちは、主イエス様の命令通り、勇気を出す必要があります。この世にあっては艱難がありますが、主イエス様はすでに世に勝利されたからです。また、留まる事とは、主イエス様への信仰に、そして、語られたみ言葉に留まる事なのです。》

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