• 2022年2月20日礼拝メッセージの概要

    ◎本日の聖書箇所【使徒の働き15章1節~6節】(新約聖書p.264下段右側)
    15:1 さて、ある人々がユダヤから下って来て、兄弟たちに「モーセの慣習にしたがって割礼を受けなければ、あなたがたは救われない」と教えていた。
    15:2 それで、パウロやバルナバと彼らの間に激しい対立と論争が生じたので、パウロとバルナバ、そのほかの何人かが、この問題について使徒たちや長老たちと話し合うために、エルサレムに上ることになった。
    15:3 こうして彼らは教会の人々に送り出され、フェニキアとサマリアを通って行った。道々、異邦人の回心について詳しく伝えたので、すべての兄弟たちに大きな喜びをもたらした。
    15:4 エルサレムに着くと、彼らは教会の人々と使徒たちと長老たちに迎えられた。それで、神が彼らとともにいて行われたことをすべて報告した。
    15:5 ところが、パリサイ派の者で信者になった人たちが立ち上がり、「異邦人にも割礼を受けさせ、モーセの律法を守るように命じるべきである」と言った。
    15:6 そこで使徒たちと長老たちは、この問題について協議するために集まった。

    ◎メッセージ【第一回エルサレム教会会議】
    《今日から15章に入ります。14章の最後では、『そして二人は、しばらくの間、弟子たちと共に過ごした』となっています。このしばらくの間に起こった事が、今日の箇所となります。
    『さて、ある人々がユダヤから下って来て、兄弟たちに「モーセの慣習にしたがって割礼を受けなければ、あなたがたは救われない」と教えていた。それで、パウロやバルナバと彼らの間に激しい対立と論争が生じた』とあります。実はその事の詳細については、「ガラテヤ人への手紙」に書かれています。ガラテヤ書は、第一回エルサレム教会会議の前、紀元49年頃に書かれたと言われています。
     シモン・ペテロがエルサレムからアンティオキアにやって来ました。その後、ある人たちがヤコブの所からやって来たのです。その彼らが、異邦人の兄弟たちに「モーセの慣習にしたがって割礼を受けなければ、あなたがたは救われない」と教えたのです。
     ペテロはその人たちが来ると、割礼派の人々を恐れて異邦人から身を引き、離れて行きました。そして、他のユダヤ人たちも彼と一緒に本心を偽った行動をとり、バルナバまで、その偽りの行動に引き込まれてしまいました。それゆえ、混乱したアンティオキアの教会は、バルナバとパウロの二人をエルサレムに送ることにしたわけです。
     さて、モーセの律法について、主イエスはパリサイ人や律法学者たちにこのように教えました。「『あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、知性を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。』これが、重要な第一の戒めです。『あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい』という第二の戒めも、それと同じように重要です。この二つの戒めに律法と預言者の全体がかかっているのです。」』と。つまり旧約聖書が伝えることを要約されたのです。
     律法とは、神様を心を尽くして愛し、自分自身を愛し、そして自分自身のようにあなたの隣人すなわち人を愛しなさい。」と言うことなのです。なぜなら、神は愛だからです。そして、最もその愛が示されたのが、主イエスの十字架なのです。
     主は弟子たちに新しい命令を与えられました。「私はあなたがたに新しい戒めを与えます。互いに愛し合いなさい。私があなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」と。これこそが、律法を守ることなのです。
     パウロは、「キリストの救いについて」このように、教えています。『 この恵みのゆえに、あなたがたは信仰によって救われたのです。それはあなたがたから出たことではなく、神の賜物です。行いによるのではありません。だれも誇ることのないためです。』と。
     ヤコブの所から来た者たち、すなわちエルサレム初代教会のメンバーで、パリサイ人や律法学者たちの中から救われた者たちが、「モーセの律法」を守ることを、そして「割礼を受ける」ことを、異邦人のクリスチャンに要求して来ました。それゆえ、パウロとバルナバは、再度エルサレムに上り、話し合うことになったのです。すべては恵みなのです。
     私たちは、神様の一方的な恵みによって救われたのです。主イエス様の十字架によって。私たちの誇りとするものは、この十字架以外にはないのです。私たちは、この恵みを無駄にしてはなりません。この恵みを多くの人々に知ってもらうべきなのです。》

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