◇◆◇日々のみ言葉
2022年5月10日(火)
◎聖書箇所【ローマ人への手紙1章5節~7節】
1:5 このキリストによって、私たちは恵みと使徒の務めを受けました。それは、御名のためにあらゆる国の人々の中に信仰の従順をもたらすためなのです。
1:6 あなたがたも、それらの人々の中にあって、イエス・キリストによって召された人々です。――このパウロから、
1:7 ローマにいるすべての、神に愛されている人々、召された聖徒たちへ。私たちの父なる神と主イエス・キリストから恵みと平安があなたがたの上にありますように。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
『先日にも書き記しましたように、使徒パウロはまだ一度もローマに行ったことはありません。しかし、その生涯の最後にはローマに行くことになります。
使徒パウロは、ローマに二度滞在します。紀元60年から62年の最初の二年間は、皇帝ネロの裁判を待つ為に、軟禁状態にされるのです。
その時、おそらくこの「ローマ人への手紙」を送ったローマ教会の愛する兄弟姉妹たちと何度も会ったことには、間違いありません。
その後、ネロの裁判が行なわれ、パウロは無罪とされ、紀元62年に釈放されることになります。そして、「使徒の働き」には、詳しく書かれてはいませんが、紀元62年から64年にかけて第四回伝道旅行を行なったことが伝えられています。
その時、西ヨーロッパの外れと言われたスペインまで足を伸ばし、伝道の域を広げたことが伝えられているのです。その詳しい内容については、ほとんど記録に残ってはいないのです。
しかし、紀元65年に再び捕らえられます。そしてローマにおける二度目の監禁状態が続きます。その後、紀元65年から68年において、皇帝ネロによって、打ち首の刑に処せられ殉教することになります。正確な殉教の年数は分かっていないことが現状です。
パウロは、まだ見ぬローマ人の主イエスにある兄弟姉妹に向けて、この手紙を執筆しました。最も、この手紙を代筆したのは、テルテオと言うパウロの弟子です。彼自身が、16章において、そのことを証ししています。
『この手紙を筆記した私、テルテオも、主にあってあなたがたにごあいさつ申し上げます。(ローマ人への手紙16:22)』と。
「このパウロから、ローマにいるすべての、神に愛されている人々、召された聖徒たちへ。私たちの父なる神と主イエス・キリストから恵みと平安があなたがたの上にありますように。」
この言葉は、あいさつ文でもありますが、パウロの深い祈りと、また祝福が込められています。また、「ローマ」ではなく、「日本」と置き換えるならば、この手紙は私たち日本人にも向けて書かれているとも言えるでしょう。
明日は先に行きましょう。》