◇◆◇日々のみ言葉
2022年5月11日(水)
◎聖書箇所【ローマ人への手紙1章8節~10節】
1:8 まず第一に、あなたがたすべてのために、私はイエス・キリストによって私の神に感謝します。それは、あなたがたの信仰が全世界に言い伝えられているからです。
1:9 私が御子の福音を宣べ伝えつつ霊をもって仕えている神があかししてくださることですが、私はあなたがたのことを思わぬ時はなく、
1:10 いつも祈りのたびごとに、神のみ心によって、何とかして、今度はついに道が開かれて、あなたがたの所に行けるようにと願っています。
◎ショートメッセージ
《パウロは言います。
「まず第一に、あなたがたすべてのために、私はイエス・キリストによって私の神に感謝します。それは、あなたがたの信仰が全世界に言い伝えられているからです。」と。
ここで言う「全世界」とは、ローマ帝国の中と言う意味となります。その当時は、ローマ帝国の絶頂期でした。まさに、「すべての道はローマに通ず」であったからです。
そして、ここでパウロが言うように、ローマ教会の信徒の信仰は、エルサレムの原始教会を始め多くの異邦人の教会にも知れ渡っていたようです。
この当時、エルサレムにまだ生き残っていた使徒たちは、ローマには行かなかったようです。ローマ皇帝アウグストが、ユダヤ人追放令を出したが為に、使徒たちがローマ市内に入れなかったことが考えられます。
伝承によれば、皇帝ネロによるクリスチャン迫害の時には、シモン・ペテロが、ヨハネ・マルコと共にローマに赴いています。
神様の不思議な摂理と恵みによって、使徒パウロは強制的にローマに送られることになります。そして、最初は2年間、二回目は1年間から3年間、ローマに軟禁され、手紙を執筆し、多くのローマ人を救いに導いたことは、間違いないことです。
なんと彼が軟禁されていた家の見張りの兵士たちも救われ、バプテスマを受けたとも伝えられているのです。
さて、ここではパウロは、
「私はあなたがたのことを思わぬ時はなく、いつも祈りのたびごとに、神のみ心によって、何とかして、今度はついに道が開かれて、あなたがたの所に行けるようにと願っています。」と、励ましの言葉を投げかけています。このことが成就するには、まだ数年が必要でした。
ローマ人の信徒たちも、何時の日にか、使徒パウロがローマにやって来て、主イエス・キリストについて、様々な真理を教えてくれることを、心から待ち望んでいたのです。
彼らのように、今現在の私たちも、待ち望んでいます。それは、主イエス様が空中再臨される日です。すなわち携挙の時をです。
その日は近いかも知れません。あるいは、まだ少しばかり残されている時があるかも知れません。どちらにせよ、私たちのするべきことは、主イエスの十字架の御わざを心から感謝し、主の御名を心から賛美することなのです。》