◇◆◇日々のみ言葉
2022年5月15日(日)
◎聖書箇所【ローマ人への手紙1章17節~19節】
1:17 なぜなら、福音のうちには神の義が啓示されていて、その義は、信仰に始まり信仰に進ませるからです。「義人は信仰によって生きる。」と書いてあるとおりです。
1:18 というのは、不義をもって真理をはばんでいる人々のあらゆる不敬虔と不正に対して、神の怒りが天から啓示されているからです。
1:19 なぜなら、神について知りうることは、彼らに明らかであるからです。それは神が明らかにされたのです。
◎ショートメッセージ
《ローマ人への手紙は、聖書の中において、最高峰だと言われています。しかし、その内容が非常に難しいことも事実です。この手紙は、紀元56年から57年頃に、コリント教会においてガイオのもとに執筆されました。
この当時、すでに多くのクリスチャンがローマ市内に存在していたようです。しかも多岐にわたる様々な集まりがあったと言われ、正確な真理を教える必要がありました。 おそらく、この当時に生き残っていた使徒たちの中には、まだ誰もローマに行ったことは、なかったのではないかと考えられるのです。
実際には、十二使徒たちは同胞ユダヤ人の使徒たちであって、異邦人の使徒ではなかったからです。しかし、シモン・ペテロの生涯の最後には、ローマの信徒の為に、危険を顧みずローマに赴き、殉教したことが伝えられています。
その伝承を基に書かれた小説が「クオ・パディス・ドミネ」です。
さて、パウロは「義人は信仰によって生きる。」と言うみ言葉を掲げています。これは、ハバクク書からの引用です。原文では、
『見よ。心のまっすぐでない者は心高ぶる。しかし、正しい人はその信仰によって生きる。(ハバクク書2:4)』となっており、「義人」ではなく、「正しい人」となっています。
しかし、正しい人は誰もおりません。何一つ罪を犯さなかったお方は、主イエス様お一人だけなのです。
主イエス様の十字架と復活を信じ、このお方を救い主として、心の奥底において信じ、口で告白し、罪赦され神の子どもとされた人こそが、使徒パウロの言う「義人」なのです。よって、単なる信仰ではなく、主イエス様を信じ従う信仰と言うことになります。》